痕と孕【兄嫁無惨】

著者: 榊原澪央

本販売日:2023/08/09

電子版配信日:2023/08/18

本定価:1,331円(税込)

電子版定価:1,331円(税込)

ISBN:978-4-8296-7926-5

ベッドの上、朝まで種付け交尾を強制される彩花。
夫の単身赴任中、獣性を剥き出しにした悪魔義弟。
夫婦の閨房を実験場に、何度も白濁液を注ぎ込む。
着床の魔手は、同居する未亡人兄嫁にも向かい……

目次

『痕【きず】 未亡人兄嫁と若兄嫁』


第一章 執(オモイ) 喪服の未亡人兄嫁

第二章 贄(ニエ)  期間限定の奴隷契約

第三章 哭(ナク)  三十四歳の調教生活

第四章 肛(エグル) 性の道具(ハケグチ)にされる日々

第五章 侵(オカス) 狙われた二十五歳

第六章 罰(シツケル)屈辱の対面儀式

第七章 痕(キズ)  Mの烙印を押されて



『孕【はらませ】 未亡人兄嫁と若兄嫁』


第一章 餌(エジキ) 三十歳の借り嫁

第二章 精(ソソグ) 膣を冒す義弟の魔液

第三章 罠(ハメル) 妊娠を請求される三十五歳

第四章 囚(トラワレ)連夜の二穴交尾宴

第五章 腸(キザム) 淫婦の裏穴開発

第六章 堕(オチル) 受精を懇願する牝たち

第七章 孕(ハラマセ)新しい命の宿る身体

エピローグ

本編の一部を立読み

第一章 執(オモイ) 喪服の未亡人兄嫁



 優哉の生まれるはるか前から、造り酒屋の本家の母屋として建てられた木造の家に、今日は大勢の親戚たちが集まっていた。
 一階の居間から続く部屋のすべての間仕切りが取り払われた大広間に、線香の煙が立ちこめ、僧侶の読経が流れている。
「まだ……瑠璃子さんも千晶さんも、傷は癒えてないみたいだな」
 旧家の広い廊下を歩いているとき、一年ぶりに会う、遠方の親戚が声をかけてきた。
「そうですね……」
 優哉は小さな声でそう言って頷いた。
 瑠璃子は今年で三十九歳、優哉の父の後妻としてこの家に、同じ市内の老舗和菓子屋から嫁いで十年ほどになる。
 千晶は、三人兄弟である優哉の一番上の兄の妻だから、義姉ということになる。
 その二人の夫が同時に命を落としてから、今日でちょうど一年が経つ。
 居眠り運転のトラックが原因の多重衝突に巻き込まれ、大破した車の中で逝ってしまった。
「まだ若い君にのしかかるものも多いだろうが、頑張ってな、私も近くに住んでいれば何かと力になってやれるんだが」
 亡父の従兄弟にあたる、おじさんはどことなく顔が父に似ている。
「ありがとうございます……その気持ちだけでも嬉しいです……」
 高校の制服を着た身体を折り、優哉は深々と頭を下げた。
 まだ高校生の優哉は礼服ではなく制服を着て、一周忌の法事に参加していた。
「優哉さん、ここにいたの、市田の皆さんが帰られるからお見送りに……」
 広間に戻ろうとすると、今日の法事を手伝いに来てくれている従業員の女性が声をかけてきた。
「はい、すぐに行きます……」
 玄関で靴を履いて、優哉は外に出る。
 酒蔵の前にある広いスペースに停められたワゴン車の前に、人が数人集まっていた。
「あそこか……」
 そこに向かって歩く優哉の目に、ちょうどこちらを向いて市田家の人たちと話をする瑠璃子と千晶が入って来た。
 市田家は市内で最も古い和菓子屋『市屋』を経営する家で、千晶の実家が本家、瑠璃子の実家が分家で、二人は従姉妹同士だ。
 父親と瑠璃子の結婚式に来ていた千晶に、長兄が一目惚れし、その後、交際を始めて結婚するに至ったのだ。
(綺麗だ……今日も……)
 喪服姿で並んで立つ義母と義姉を見つめ、優哉は改めて思った。
 漆黒の着物を着た二人を見ていると、一年前のことが昨日のように脳裏に蘇ってくる。

「嘘だろ……兄さん……」
 その日、いつものように学校に行っていた優哉は、授業の途中で家に帰るように教師に言われた。
 その後のことは記憶がまばらで定かではないが、病院から二人の遺体が戻り、通夜が始まってからも優哉はずっと泣いていた。
 男ばかりの三人兄弟の末弟である優哉は、遊び人の次兄とは違い、真面目で優しい長兄がとにかく大好きだった。
 造り酒屋の跡継ぎとしての辛さなど微塵も見せず、受験勉強を見てくれたりした兄の死を、優哉は受け入れられなかった。
「兄さん……僕どうすれば……いいんだよ……」
 広間に並んだ二つの棺の前で、優哉はずっとすすり泣いていた。
「一哉さんのがんばりで簑田酒造も活気づいてこれからという時にねえ……」
 後ろの方から近所のおばさんたちの声が聞こえてきた。
 妻の千晶の実家の協力を得て開発した、自社の吟醸酒を使った『吟醸ゼリー』が通販でヒットし、先日、酒蔵に併設するカフェをオープンさせて、かなり賑わっている。
 そのゼリーの宣伝のために東京へ向かう途中での事故だった。
「いくら会社がうまくいっても、二人がいないんじゃ意味ないじゃないか」
 長兄と同様に父である卓も優しかった。優哉はもういっそこの世が終わればいいと思うほど哀しかった。
 だが、これ以上ないはずの哀しみが一瞬で吹き飛ぶ出来事が起こる。
(義姉さん……)
 夫である長兄を亡くしたばかりの義姉、千晶が広間に現れたとき、優哉はその美しさに目を奪われてしまった。
 鼻が高く整った顔立ちの千晶は、切れ長の瞳を潤ませ、普段から白い肌をさらに蒼白にしていた。
 悲しみにくれる千晶の姿は、一種、壮絶な美しさを持っていて、アップにした髪と黒い喪服がさらに未亡人となった彼女の美貌を引き立てているように思えた。
(なんでだよ……こんな時に……)
 虚ろな表情の千晶を見つめながら、優哉の中でどす黒い感情が沸き上がり、制服のズボンの中で、みるみるうちに肉棒が勃起し始めた。
(どうして……ああ……でもたまらないくらい綺麗だ……)
 長兄に申し訳ないと思う気持ちとは裏腹に、肉棒はもう破裂しそうに昂ぶり、先端が震えてカウパーまで溢れ出し始めていた。
(ああ……義姉さんを僕のものにしたい……)
 あの喪服を引き剥がし、千晶の白い両脚を無理やりに割り開いて肉棒をぶち込みたい、いけないとわかっていても、優哉は黒い気持ちを抑えきれなかった。
(この家の女を全員、僕のものに出来れば……)
 彼女の隣りにいる義母の瑠璃子、そして昨年、次兄と結婚した佐奈恵も男なら誰でも引きつけられるほどの美人で、裸を見たことはないが、なかなかにスタイルもいい。
 喪服を着て並ぶ三人の女を見つめながら、優哉はいつしか、頭の中で裸の彼女たちを蹂躙していた。
 さっきまで止めどなく溢れていた涙は消え、優哉は血走った野獣のような瞳で女たちを見つめていた。

「ああ……今夜もきっと……あの子が来る……」
 一周忌の法要を終えた夜、灯りをおとした自室の布団に横になって天井を見上げ、瑠璃子は小さな声で呟いた。
(あ……私、どうしたらいいの……)
 古い構造の木造建築である母屋の二階に、瑠璃子の部屋はある。
 元々は夫、卓との寝室として使っていたこの部屋で今は一人、休んでいる。
 横長の二階は階段を上がると奥まで突っ切る廊下があり、そこに八畳ほどの和室が四つ並ぶという構造だ。
 階段の前から、次男の俊哉と佐奈恵の夫婦の部屋、その隣が未亡人となった千晶の部屋、そしてこの部屋があり、一番奥が三男の優哉の部屋だ。
「あっ、いやっ」
 窓側の障子の辺りで音がして、瑠璃子は驚いて身体を起こす。
 廊下側のドアには鍵がついているが、窓と障子の間に、すべての部屋を貫く縁側があり、そこを通れば各部屋を行き来できるため、鍵を閉めても意味がない。
 瑠璃子はその縁側を通って毎夜のようにやってくる悪魔に怯えて暮らしていた。
(ああ……せっかく商売もうまくいっているのに……)
 パジャマ姿で横になったまま、瑠璃子は両手で顔を覆った。
 夫と長男、一哉の死後、瑠璃子と戸籍上は義理の娘となるが、幼い頃から姉妹のように暮らした千晶は、実家に戻らずにこの家に残った。
 今や売上げの七割を稼ぎ出す吟醸ゼリーを考案した千晶と、それの提供をメインとしたカフェの運営を切り盛りする瑠璃子、経営の苦しかった簑田酒造がようやく持ち直してきた今、一人になったから実家に帰りますなどと言えるはずもなかった。
(もし……あの人が逝ってしまった時に家に戻っていれば……)
 通いでも何でも出来たはずだと、後悔しても今は無駄だ。
 瑠璃子は毎夜、自分の肉体に襲いかかる悪魔、というよりは悪魔のような肉棒に翻弄される日々を送る羽目に陥っていた。
「あ……くっ……いや……」
 まるで牛の角のように猛々しく反り返る怒張が脳裏に蘇ったとき、秘裂の奥がずきりと疼いた。
(そんな……私……期待なんかしてない……)
 まるで肉棒を待ちわびているような反応を見せる自身の肉体が、瑠璃子は恐ろしかった。
「ママ……まだ起きてるよね……」
 たまらない気持ちになった時、突然、縁側の方から声がして、瑠璃子が慌てて身体を起こすと、月明かりに照らされた障子に人影が浮かんでいた。
 瑠璃子の部屋が真っ暗なため、人影は影絵のようにはっきりと見えた。
「ああ……」
 答えることが出来ずに瑠璃子がおののいていると、障子が静かに開いた。
「黙ってるなんてひどいじゃない……」
 影の正体は最初からわかっている。
 奥の部屋を使う三男の優哉だ。
「それとも早く入れて欲しくて、オナニーでもしてたのかな、ママ」
 優哉が瑠璃子のことをママと呼ぶのは、後妻に入った時はまだ彼が幼かったことと、他界した実母と自分を区別するためというのが理由だった。
「ば、馬鹿なこと言わないで……」
 疼く秘裂を隠すように、瑠璃子はピンクのパジャマのズボンを穿いた太腿をきつく締め、布団の上を後ずさりする。
「ふふ、それは中身を確認すればわかるよね……」
 同じようにブルーのパジャマ姿の優哉は遠慮なしに、布団の上の義母にのしかかってきた。
「いや、離して……だめ……お願い……」
 小さな声で言いながら、瑠璃子は腕を伸ばして優哉を突き放そうとするが、すっかり身体も大きくなって男になった三男に力で敵うはずもない。
 隣には従姉妹で義娘の千晶がいるのだから、悲鳴でも上げればいいのだが、それも出来ない。
『ふふ、ママのオナニーすごい迫力だったよ』
 瑠璃子が強く逆らえないのには理由があった。
 夫に先立たれた寂しさから解放されようと、夜、熟した身体を自らの指で慰めていた。
 そのことに気がついた優哉はこっそり、瑠璃子のオナニーを撮影していたのだ。
『なんのためにそんなことを……』
 ちょうど二週間ほど前、他の家族たちがそれぞれの事情で、実家に帰っていたり、出張に出ていたりしている日、優哉はビデオカメラに録画した瑠璃子の痴態を見せつけながらにじり寄ってきた。
『これをネットにばらまいたらどうなるかな……』
 優哉は老舗和菓子店市屋の娘のオナニーが市内の人に見られたら、もう商売が出来なくなるね、と笑った。
 そんなことになれば瑠璃子の実家である支店だけでなく、本店の千晶の家にまで迷惑をかけてしまう。
『そんな……ああ……ひどい……』
 幼い頃から、創業三百年の市屋を貶めるようなことだけはするなと躾けられてきた瑠璃子は、この悪魔のような義息の奸計に抵抗することが出来なかった。
『ママのこの身体……ずっと味わってみたかったんだ……』
 優哉は義母のパジャマを引き裂き、三十九歳の熟れた身体にむしゃぶりついてきた。
「お、お願いだから……もうこんなことやめて……」
 それからというもの、優哉は毎日のように夜になると、外側の縁側を通って瑠璃子のもとにやってくる。
 彼を拒絶する気持ちがなくなったわけではないが、もしビデオをばらまかれたらと考えただけで、瑠璃子は身体がすくんでしまうのだ。
「本当に嫌なの? 日が経つごとにどんどん感じるようになってきてるじゃない、コイツを入れられてさ」
 優哉は自分のパジャマを脱いで、全裸になる。
「ああ……お願い許して……」
 暗闇の中に立つ優哉の華奢な肉体の真ん中に、太く巨大なモノがすでに硬くなって反り返っている。
 動物の角を思わせる、赤黒い怒張は、太さが子供の腕ほどもあり、少し幼げな顔立ちの優哉にはあまりに不似合いだった。
「コイツが欲しくて仕方なかったんじゃないの?」
 優哉はニヤニヤと笑いながら、自ら逸物を手でしごいている。
 まるで肉の凶器のような優哉の怒張の破壊力は凄まじく、瑠璃子は最初の夜からエクスタシーに追い上げられてしまった。
 その姿はしっかりと撮影されていて、瑠璃子の逃げ場を完全に奪っていた。
「そんな……違うわ」
「なら感じるのを少しは我慢しないとね。ママ」
 優哉は余裕綽々の態度で義母の身体を押さえつけ、パジャマの上着を脱がせていく。
「ひ、いやっ、ああ……」
 小さな声で拒絶しながら、瑠璃子はこぼれ落ちたFカップの巨乳を手で覆い隠す。
 壁一枚向こうには千晶がいるため、大きな声を出すことは許されない。
「ふふ、いつ見ても見事なおっぱいだよね」
 胸を覆う細腕を強引にこじ開けて瑠璃子の身体を布団に押しつけると、優哉は舌なめずりをする。
 パジャマの下だけになった細身の身体の上でフルフルと波打つ巨乳は、まだ充分に張りがあり、仰向けに寝ていてもあまり脇には流れていなかった。
「肌も綺麗だし……揉み心地も最高だよ」
 小山のように盛り上がった双乳がぐにゃりと歪むほど、優哉は両手で激しく揉みしだいてきた。
「あ、ああっ、いや、あっ」
 少年の乳揉みは見た目ほどは強くなく、解すように揉まれるたびに、甘い快感が瑠璃子の身体を火照らせていく。
「ふふ、乳首も尖ってきた……」
 優哉は白い柔乳を揉みしだきながら、山の頂上にあるピンクの先端を爪で軽く引っ掻いた。
「あ、だめ、そこは、あ、ああん」
 敏感な乳頭を責められ、瑠璃子は思わず喘いでしまう。
 回を重ねるごとに優哉は、瑠璃子の性感帯を把握し、巧みに責めてくる。
「く、ああん、いや、あっ、あっ」
 いくら心の中で悔しいと思っても肉体は敏感に反応し、瑠璃子は彼の思うがままに喘がされてしまうのだ。
「ふふ、そんなに大きな声出したら、義姉さんに聞こえちゃうよ」
「あ、ああっ、いや、お願い、指を止めて、あ、ああん」
 義姉さんとはもちろん隣の部屋の千晶のことだ。
 必死で歯を食いしばって耐えようとする瑠璃子だが、乳首に優哉の指が触れるたびに、背中が震えて声がもれてしまうのだ。
「そうだね、あんまり乳首ばかりでもママはつまらないよね」
 全裸の少年はそう言うと、瑠璃子のパジャマのズボンを引き下ろしていく。
「あ、だめ、いや」
 白いパンティとムッチリとした太腿が露わになる。
「このお尻もたまらなく魅力的なんだよね」
 ニヤニヤと笑いながら、優哉は布団の上で押しつぶされた状態の、ヒップを撫でてくる。
 ウエストは細身なのに、瑠璃子のヒップは九十センチもあり、そこから続く太腿にもねっとりと艶めかしい脂肪がのっていた。
「ん? なにか牝の匂いがするよママ」
 パンティの近くに顔を近づけて鼻を鳴らしながら、優哉は言う。
「そんな……違う……ああ……」
 切れ長の瞳を持つ、和風の美しい顔を力なく横に振り、瑠璃子は訴える。
「ふふ、匂いの元はどこかな……」
 優哉は哀しげに喘ぐ義母の瞳を見つめながら、ゆっくりパンティを脱がせていった。
「あっ、もう濡れてんじゃん」
 染み一つない真っ白な下腹部にもっさりと濃く茂った陰毛の下に、あまり型崩れしていない、薄紅色の秘裂が現れる。
 花びらも小さく一見清楚な肉裂だが、膣口の辺りからねっとりとした液体が溢れ、ヌラヌラと媚肉を輝かせていた。
「月並みな言い方だけど、身体は正直ってやつだよね」
 閉じようとする白い太腿の間に巧みに身体を入れ、優哉はあざ笑うように言う。
「いやあ、違う……そんなこと……ない……」
 震える声で否定はしてみるものの、熟した女の肉体がすでに燃え上がっていることを、一番自覚しているのは瑠璃子自身だった。
 乳頭を指で弾かれるたびに、秘裂の奥がズキズキと、彼の責めを待ちわびるかのように疼いているのだ。
(ああ……いやあ……私、そんな女じゃない……)

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