競馬評論家として独自の理論を展開する男、井崎脩五郎。その側面はフランス書院文庫をこよなく愛し、エロも酒の肴にしてしまうエロおやじ。そんな彼がテレビでは決して見ることができない一面をさらけ出してくれた。エロに対する飽くなき好奇心をもとに展開する彼の世界を堪能してほしい。
なんで僕がフランス書院文庫好きかというとね、ヤルまでがちゃんとストーリーになってるんですよ。ほーんとに上手なんだなあ。
最後の方まで好きだ、好きだって口説いて、それでも見せない方がいいの。脱いでもいないし、ヤってないほうがいいんです。それで最後の方でやっと見せてもらって「きれいだ、大陰唇が…」。こういうのがいいな。それで最後に「顔がきれいで、あそこもこんなにきれいだなんて、神様は不公平だ」とか言って感嘆するのが、読んでて好きだなあ。
僕はね、凌辱ものダメなんです。和姦の方がいいですね。プレイと恋が合体してるんですよ。何でみんな、凌辱とか暴行とか好きなんでしょう。分からないですねえ。あと僕、SMものもダメなんです。SMはあんまり現実感がないんだな。こういう本に一番欲しいのはやっぱり「性器描写」ですね。例えば「夜、麗奈は一人で楽しんだ」じゃなくて、これには麗奈の性器をもっと緻密なタッチで描写してくれなきゃだめなの。緻密な性器描写が僕の基本だよなあ。
死んじゃった有名な詩人の遺書を親交があった編集者の立ち会いのもとに調べたところ、「所詮この世はオマ×コだ」って書いてあったというんです。これには僕、しびれちゃったなあ。とにかく、性器の描写は詳しく書いて欲しい。30ページ位あってもいいですよ、僕は。
基本的な疑問として処女は処女膜を人に見せるのかというものがあるでしょ。それを10年位前に創刊直後のある科学雑誌で見せたんだなあ、写真で。めくって勃起したクリトリスまで見せたんですよ。その2ヶ月後からですよ、処女膜の表現が出てきたのは。それまでみんな解らなかったんだなあと思いましたね。
僕はたまたま由布木皓人さんを知ってますけど、彼は上手いですねえ。こういう本は書いている人を知っていると興奮しないものですけど、彼のは本人を知ってても興奮するもんね。あと好きな理由としては全部、和姦だからですよ。彼の小説で、途中、看護婦さんや遊び友達とヤリまくるけど、最後の最後240ページあたりまで本命の人とはヤラない小説がある。あれはよかったなあ。セックスは、出すだけだったらそんなに面白いものじゃないよね。フェラチオとかああいう前の段階がいいんです。レイプものには、前戯がないでしょ。あれじゃあ、むごいだけで味気ないよなあ。