おのれの究極のエロを求めてエロスクラップを作り続ける男、みうらじゅん。その活動領域は21世紀へ向けてますます広がりを見せる。彼の性に対するその姿は真摯であり、そしてアブノーマルでもある。自らのエロの起源を赤裸々に語った180分。ためらいのない性社会に向けて、ラブ&アブノーマルなメッセージがここにある。
この前ね、事務所に16万もするダッチワイフ買ったんだよ。棺桶みたいなダンボールに入っていてね、いつでも会うことができる愛人。ポルシェとか高級車乗ってる人は多いと思うけど、高級ダッチワイフに乗ってるヤツはそういないんじゃないかなぁーと思って。
愛人のようにかこっているダッチワイフにも問題が一つあって、上つきだからバックができない。しょうがないから、うつ伏せにしてイメージを膨らませてから、急いで上に乗るというプレイ。バカにされがちなグッズだけど、意外といいんだ。締め具合がすごくいい。ユルくなったら、その部分を替えればいい。ゴムみたいなヌチャッとしたやつだから、吸い付いてくるっていうのかなあ、スライムみたいな感じ。ダッチワイフとヤル時は当然、全裸。そうでなきゃねえ。アナルもいいけどモラルも大切にしないと。
でも、その体はシリコンでできているから、いつかボロボロになる日が来るんですよ。形あるものはいつか壊れるって、お釈迦様の教えだから。たまに思うんだよね、それを粗大ゴミで捨てる時はどうすればいいのかなぁ…って。やっぱりそれ、殺人と同じなんだろうね。バラバラにして捨てようと思うもん、やっぱ。俺、車の運転できないけど、できたらやっぱ山林に捨てるね。好きだったものだけに穴を大切に掘って埋めるんだろうな。
まぁこれは、いいとしてホントにダッチワイフ買った方がいいよ。i-Macなんか買うよりいいよ。何がいいかって、まず電気くわないもん。男は成人したら買わなきゃだめ。んでダッチワイフともヤって、彼女ともヤる。というのが最も健康的な男の生き方だと思うけどね。