フランス書院文庫ヘビ-ユ-ザ-であり、恥ずかしげもなく脚フェチ・マゾであることを公言する喜国雅彦。ミクロな脚世界に広大な宇宙を発見し、想像上の理想のお姉様に辱められることで至福の時を得る彼。果たして脳内射精は肉体的な快楽を越えるのか。
フランス書院文庫は毎月買ってますよ。多い時で3、4冊、最低でも1冊は必ず買ってます。僕の部屋はほぼミステリ-系の本で埋まっているけど、一区画フランス書院文庫が並んでいるんです。さすがにいい年して前面に並べられないので、ミステリ-系の奥に隠していますけど(笑)。
うちの連れ合いに「どれ見ても一緒じゃない」とよく言われるけど、買ってしまうのはいつも牧村僚さん、鬼頭龍一さん、櫻木充さんの小説。物語のパターンは少年がいつもお姉さんの下着で悪さをしていて、それが見つかり「何してんのよ。今していたことをしてごらんなさい。」とお姉さんに言われる黄金のきっかけで始まらないと僕は納得しませんよ。お姉さんに恥ずかしいところを見せることから始まって欲しいんです。
フランス書院文庫のタイトルってよくできていますよね。僕の世界は「ママ」「姉」「女教師」といった単語がキ-ワ-ド。例えば「暴虐」とかの字は僕には関係がないって分かります。僕が好きなお姉さんもの、マゾ少年ものって「暴虐」「凌辱」という単語は絶対に使わないでしょ。
マンガの中で女子高生を多く描いているけど、これは読者受けを考えています。本当はお姉さんがいいんだけど…。でも将来、女王様になりうるちょっと意地悪な女子高生なら好きかな。主人公は絶対的に少年で、下着、レオタ-ド、ストッキングなどのフェチ系がいいです。シチュエ-ションなら学校とか身近なところ。表紙のイラストに作家がこだわるように、僕も読んでいてこの展開はちょっと違うと思うと、そのペ-ジを破っちゃう。例えばお姉さんが弟を責めているのに途中で弟が責めに転じてしまうと「そうじゃない!!」って思いながらね。僕にはお姉さんやロリ-タなどがごった煮で入っているデパ-トは必要ない。自分好みのシチュエ-ションにより近い専門店が欲しいんです。
本当は小説に出てくるこんなママなんていないんですけどね。現実はママじゃなく「おかん」(笑)。こういうタイトルの本ばっかり持っているから「マザコンなの?」って疑われる時があるんだけど、絶対に違う。あれは「おかん」という職業でママじゃない。あくまで想像上のママなんだから。