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今月の放言

やっぱり私、Sなのかなぁ 森園みるく

直筆短冊

官能的魅力を表現し続けるレディースコミック界の第一人者、森園みるく。初めての女性放言者である彼女が自ら“体験至上主義”と言明するように、これまであらゆる性に対する積極的なアプローチを重ねてきた。人並み外れた好奇心を持つ森園みるくの飽くなき探求は更に加熱していく。

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プロフィール 森園みるく

本名、溝口比呂子。1981年、小学館別冊少女コミック新人コミック大賞入選しデビュー。1987年、レディースコミックを手掛け始める。作品として「モンロー伝説」「DRAG」「ヴィオレッタ」「BODY Shooting」「天使の誘惑」など他多数。

第4章 とりあえず体験しないと

人がいてもセックスできるかっていうと、私は全然平気。だって、友達が泊りにきているときに側でヤッたことあるし。これがけっこう燃えるんですよ。でも、男は下手したらすぐに萎えちゃいますよね。それが分かんない、なんで?彼の友達の前とか、彼の母親が隣で寝ているのにヤッちゃうとか、そういうシチュエーションに燃えるのは女だからかな。

私の体験上、ペニスの刺激に対して異様に敏感な人と鈍感な人がいるんですよ。「こんなにやったら、痛いだろ」っていう鈍感なタイプと、ちょっと触っただけですぐイキそうになるタイプ。なんであんなに個人差があるんでしょうね。不思議だなあと思って。

すごい遅漏で鈍感な人と付き合った後に、ものすごく敏感な人と付き合うと困っちゃう。今までの調子でやるから「痛い!!」って言われてね。遅漏と早漏、どっちがいいかっていうと、遅漏は大変、いかないし。口でも、本番でもいかないし。私としては女をいかせられるのであれば、男はいかなくても全然構わない。いかなくてセックスが下手だったらもう最悪ですね。

セックスの上手いか下手かは指が繊細に動くかどうかが問題。私はピアノを弾いている男の人と付き合ったことがあるけど、めちゃめちゃ上手かった。毎日のようにピアノで指使いを訓練しているからね。

基本的に男の好みってないんですよ。チビでもハゲでもデブでも全然OK。私が男と付き合う基準はただ一つ、セックスです。セックスの上手い人が好き。以前、あまりにもセックスが上手い人と付き合ったことがあって、仕事もやらず、セックスばっかり。それはそれで自分の首を絞めることになるんで、よくないなと。男性はすぐに他を探すけど、女性は溺

男性が興奮するところと女性が興奮するところは全然違います。女性はやっぱりズンズン突かれるより、ネチネチとエッチな前戯のほうが感じるんですよ。男の人のなかには、本番重視という人だっていますよね。エロビデオでもそのシーンだけ早送りして見ちゃったりするバカな男。そういう人はフランス書院文庫を読まないんでしょうね。前戯を大切にしている本だから。

私の妄想ですけど、好みの男が最低でも3人いて、その3人にヤラれる乱交がいいですね。レイプっていうわけじゃないけど、とにかく男がいっぱいいて奉仕させるっていうのが、いいんですよ。男に乱暴するとかじゃないんだけど、とりあえず命令には従ってもらわないと。死ぬ前に一回はやってみたいな。できれば、好みの外人と。

前にニューヨークにいったとき、電話で男を呼んで好きなことをやらせる、いわゆる宅配ボーイっていうのがあったんですよ。ホントにそのときは呼ぼうかどうか迷いましたね。どんな注文でもいいんですよ。例えば、自分が恋人とエッチをしているのを見てほしいとか、それによって料金はいろいろ。とにかくなんでもやってくれる。いい男を3人呼んで、乱交するしてもいい。ただし、料金は高くなりますけどね。3人分だから。最近では日本でも宅配ボーイがあるから、ヤロうと思えばできるんだろうけどね。

私はとりあえずいろいろ体験しないとって思う、体験至上主義。だから、今までしたことがない「乱交」をしたいんだな。そういうマンガは描いているんだけど、「体験しないで描いちゃいけないだろ」って思っちゃう。あと、スワッピングも興味あるんですけどね。やってみたいなって常々思っているんです。自分の愛している人が他の女とヤッているんでしょ。目の前でヤッている彼の姿を見たいですね。あっ、やっぱり私、Sなのかな。

最近、若い人たちはかるいノリでレズったり、3Pとか何でもありですよね。そういう風潮のほうがいいですよ。だって、自分が何を好きなのかわからないで死ぬよりも、いろいろ体験して自分の好みを分かったほうがいいじゃないですか。

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