僕はどっちかというと熟女が好きなんですよ。若い頃から年上の女性にばかり惹かれていたし、初体験した女性の次に付き合ったのは人妻ですからね。「上手くなったわね」とか言われながら、その女性にセックスをかなり教わったんですけどね。でも熟女が好きだからといって、おっぱいが垂れているから好きというわけではないですよ。なぜ熟女が好きかというと、物事を分別できる人がいいからなんです。

仮にサドとマゾの関係になったとして、ちゃんとマゾができる精神性を持っていることが僕にとって重要なんです。18歳の女の子でもいいけど、ある程度年齢を経て人生経験がないとＳＭの世界は分からないんじゃないかという僕の勝手なおごりがあるのかもしれませんね。セーラー服とか高校生ものを扱ったＳＭビデオがありますけど、あまり興味がないんです。なんか嘘っぽく思えてね。

僕は映画を撮る時もあまり女性の初々しさということのみにこだわりを持っているわけではないんです。むしろ熟女な映画を作りたいと思っています。熟した女性に何かを見出したいなあと思ってね。そういう意味から言えば結城彩雨さんの『人妻・悪魔の園』は僕に合ってるんですよ。徹底的に人妻を描いているでしょ。あとは『背徳音楽教師　怜奈』もいいですね。背徳とか何か後ろめたい雰囲気があるものに惹かれてしまいますね。

仮に僕がＳＭ的な映画を撮るなら、日本家屋とか同潤会アパートみたいな古びたマンションかな。ボンデージはあまり好きじゃないんですよ。やっぱり縄とか手拭いじゃないと。スーツを着ているようなきちんとした女性やもしくは着物を着ている女性を柱に緊縛して、最後は吊る。

よくＳＭでアナルとか浣腸プレーがあるじゃないですか。僕はそれらにあまり興味がなくて、そこまでやってしまうとなんとなく冷めてしまう。変わり果てた結果であって、過程ではないような気がして。むしろ蝋燭プレーとかで段々感じていくほうがいい。女性が感じる過程がいいので、セックスという行為そのものはあまり必要ないんですよね。

女性が何かの仕掛けによって変わっていく様が見たいんですね。だから最初から淫乱な女性だとあまり面白くないんですね。理性というヴェールが一枚、一枚剥がされていく様が見たい。とにかく見ていたいんです。