大阪を拠点に多方面で活躍中のぜんじろう。セックスは初級と公言する彼は誰もが抱いた先生への憧れ、遅咲きの性の理由、そして苦い青春の体験など頬を赤らめながら語ってくれた。意外と照れ性なぜんじろうが提案する本当の性の興奮とは何か。
僕は性に関してすごく遅かったんです。初めてオナニーしたのが中学3年ですから。エロ話とかはするんですけど、気持ちよさとはまだ結びついていなかった。エロな単語は笑いがとれるからバンバン使ってましたよ。でも、性に対して疎かった。
最初のオナニーだって「ほんまに気持ちいいんかい」とか思いながらやりましたもん。不思議なもので自分の勃ったモノが気持ち悪かったんです。「なんやねん、これ」って。「勃ったら気持ち悪いけど、気持ちいいことしたい」というよう分からん状態。だって変じゃないですか。普段の生活では小さいのに、あの時だけ勃つ。まさに変身した状態。一番気持ち悪かったのは授業中にピコっと勃った時。オナニーをする時に勃つのはいいんですけど、全く関係ない授業中に勃つとはどういうことかと。
中学2年の時に先輩が裏本を持ってきてね。それがあんまりそそられる内容じゃなかった。ニワトリをアソコに入れてたんですわ。「女の子のあそこってどんなんやろ?」って友達と妄想を膨らませている時にニワトリですからね。そりゃあ、ショックでしたわ。たぶん、これが性に対して疎くなった原因でしょうな。
中学時代は女の子とろくに話もしなかったので、高校1年から自分をキャンペーンしようと思ってね。とにかく女の子と話したかった。でも、話し方がよく分からないので今まで笑いをとれていた下ネタを連発していた。そしたら、逆効果でかなり引かれてしまった。女の子とはどんどん隔離されてしまいましたわ。
初めてセックスしたのが高校3年の終わりごろ。パチンコにはまっていたので、その勝ったお金でトルコに行ったんですよ。でもね、……すごくブサイクだった。
あれは唯一の汚点。未だに覚えてますわ。クララっていう名前まで覚えてます。お店に入って写真を見て選ぶんですけど、写真がちょっとボケてるんですよ。でもアルプスの少女ハイジに出てるクララのイメージがあったから、「絶対かわいい。これしかない!!」と思って指名しましたわ。もちろん指名料も払って。いざ部屋に通されて、クララとご対面。でもクララは無茶苦茶ブサイクで歯も出てる。しかも年は45ぐらい。確実におかんより年上。鳥取県出身で訛りもある。僕が高校生っていうのがバレたので、訛った言葉で「だめよ、こんなとこ来ちゃあ」と言いながら脱いでいく。おっぱいもすごく垂れてた。
「僕、いいです」って断ったら、「あかん」って。「お客さんにはイってもらわないと。それがうちのシステムだから」と言われたんです。その時は「セックスよりオナニーの方がやっぱり気持ちいい」と思いましたね。この初体験で僕は年上がすごく嫌いになった。地獄のような初体験でしたわ。それから、本当に気持ちいいセックスを経験するには3年かかりましたよ。