映画といえば、誰もが浮かべるこの顔、水野晴郎。解説者のみならず、監督としてもさらに映画の道を突き進んでいる彼はにこやかに、そして丁寧な口調で性という側面から映画を語ってくれた。お茶の間では絶対に見られない水野晴郎がここにいる。
昔の映画って裸やセックスシーン以前に、女優さんの肉体的な魅力がものすごく心に残っていますね。
淀川先生が映画の友の会っていうのを作ったんですね。僕も下っ端として参加していたんです。その会では「みなさんの好きな女優をあげましょう」って投票したり、意見を言っていたんです。みんなはね、当時の純情派女優のジューン・アリスン、テレサ・ライトとかをあげていた。
でもね、僕はグラマーな女優が好きだった。リタ・ヘイワース、ラナ・ターナー、ジョーン・クロフォードなど体がキレイな肉体派の女優さんがいたんですよ。それを僕は言っちゃった。そしたら「あなた、何ですか!子供のくせに色気づいて!」って淀川さんに叱られましてね(笑)。その頃はもう二十歳過ぎていたんですけど、淀川さんから見たら僕なんかはまだ子供だったんでしょうね。
その女優さんたちは肉体派と言っても裸を売り物にしているわけじゃないけど、おっぱいが大きくて、他の女優さんより露出が割合大きいんですね。そして、妖艶で謎めいた美しさをもっているわけです。ものすごく好きでしたね~。今でもベッドのところに写真が並べてありますよ(笑)。でも、当時にしてみれば、体を売りものにして汚らわしいというイメージが一般的にあったんでしょうね。だから、淀川さんも怒ったんですよ。
僕が憧れたりキレイだと思う女性は、やっぱり若干グラマーでしかもそこに優しさがあって、温かみがあってね。勝手なことばかり言ってますけど(笑)。
キレイな女性といえば、皮膚科の女医さんというのはキレイですね~。最近、2週間に1回ずつ病院に行っているんですけど、若い女医さんみんな、キレイなの。あれ、どうしてだろ。でも、他の内科とかはね…。一番ダメだったのは歯科かな。もう、どうしようもない(笑)。
あとね、僕は女性の髪の毛が好き。髪がはらっと肩にかかってるのとか、髪をアップにした時のうなじとか、背中が大きく開いたドレスにかかる長い髪とか、ね。すごくセクシーだなって思いますね。もう、その髪でしばってやりたいってなっちゃう(笑)。だから『兄嫁の寝室』(見月透著)、『五大レイプ! 無限地獄』(海堂剛著)とかの表紙につい目がいってしまいますね。
それと、女教師っていうタイトルも面白いと思いますね。女教師といえば、僕は小学校がモンゴルだったんですけど、その学校は全校生徒が6人しかいなくて、教師も校長と女の先生の2人だけ。その女教師っていうか女の先生が、とにかく色の白い女性だったんですよ。子ども心に鮮明に覚えてますね。しかも、ちょっと肉付きのいい、グラマーな感じ(笑)。今思えば、それが僕のグラマー好きの原体験みたいなものかもしれませんね。