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今月の放言

いわゆるメガネフェチ パパイヤ鈴木

直筆短冊

独特のスタイルが人気のおやじダンサーズを率いるパパイヤ鈴木。彼がクリエイトする肉体の鼓動は、儚くも精力的なリズムを奏でる。そんなダンスが生まれる背景にあるのは何か?パパイヤ鈴木がダンスとエロについて語ってくれた。

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プロフィール パパイヤ鈴木

1966年6月29日生まれ。東京出身。幼少の頃より父親のラテン音楽を聞き、気がつけば踊っていた!第18回世界歌謡音楽祭で日本代表ヴォーカリストとして武道館のステージに立ったこともある。振付師、ダンサーとして活躍する傍ら「おやじダンサーズ」を結成し、「やきとりサンバ」でデビュー。また喜納昌吉&チャンプル-ズやスーパーバタードッグ、クラムボンなどのマニピュレーションも手がける才人。

第1章 若者に勝つために

おやじダンサーズの三大要素は“精力・切なさ・激しさ”。これはダンスというか生き方全て。今の若者には、どの部分が勝ってるんだろうっていう話になって、そうするとこの3つは勝ってるんじゃないかと。まあ、あと“儚さ”っていうのもあるんですけどね(笑)。

おやじって、気持ちが前に行ってるけど、体がついてこない。でも、心の中にはすごく激しいものをもってるんですよね。そういうグツグツした熱気みたいなものは、今の若い人よりはるかに強いと思うんです。

今回のツアーに“絶倫TOUR2001~イクときはいっしょ~”って名前をつけたんですけど、この“絶倫”というのは高血圧で元気な感じの意味なんですよ。ハッと起きて、「さあ、行こー!!」って、朝から元気で「うるさいよ、おまえ」って言われるぐらいな感じ。

僕らの世代はおやじっていうと、いいイメージですよね。サブちゃんのことをおやじっていうじゃないですか。すごい尊敬の意味がこもってると思うんです。元々、おやじって言葉には敬愛とか尊敬とかそんな意味があったんですよ。

でも、いつしかおやじは、“オヤジ臭い”“オヤジっぽい”とか軽蔑の意味が込められるようになってしまった。“お袋”っていう言葉は守られてきたんですけど、“親父”は守られなかった。それがいやでね。だから、“おやじ”っていう言葉をよくしたいという思いで“おやじダンサーズ”ってつけたんです。

最近は“おやじ”っていうと、ダンサーとかは“おやじダンサーズ”を連想してくれるじゃないですか。彼らが“おやじっぽい踊り”と言った時って、マイナスイメージじゃないと思うんです。ちょっと変わっててズルい踊り、みたいなね。こういうところから“おやじ”っていう言葉をキャラクター化させたいんです。例えば、外国人からみたら、“old man”じゃなくって、“oyaji”という一つの単語になるとかね。

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