ダンスは男と女の性の部分が多いんですよ。バレエはもちろんそうですし、ベリーダンスとかも女性の体をよりいやらしく、つまり出るところは出てみたいな踊りらしいんですね。ダンスにエロはいっぱい転がっていて、僕らはそれを露骨に表現しているだけなんですね。

かといって、ダンスから性を意識したっていうのは全くなかった。たしかに友達より童貞を早く捨てたり、小学生の時はエロ本の自動販売機の場所を一番詳しく知っていたけど、ダンスと全く関係ない一人の男として興味があったんです。

中学2年の時にジャズダンスをやってたんですけど、周りはみんな水着。僕にとって水着＝下着だったんで、つまり下着で踊ってるわけですよ。僕はそれを見慣れてたんでしょね。

だから、女の人が例のCMのようにレオタードで踊ってても何も感じないですね。それよりは、服を着ている方が興奮しますよ。女性がスタジオに「おはようございます」って私服で入って来た時、「うーん、いいんじゃないのぉ」ってね（笑）。

たぶん、僕は着るものから性に目覚めたんじゃないですか。普段見慣れている姿とは違う姿を見た時にものすごくエロを感じます。

例えばスーパーマンなら、変身した時に鳥肌を感じるんじゃなくて、スーパーマンが次の日にダメな仕事をしてる姿に僕は鳥肌を感じてたんですよ。僕にとってはそれがすごくドラマチックだった。

その人のいい部分を見てるだけに、ダメな部分に魅力を感じますね。また、ダメなところに戻ってるってね。つまり、こんないい子がこんなにダメな…って。僕の中のエロって二面性にあるんですね。優香がプライベートですごくダサい格好をしてたら、僕は異常に興奮するかもしれない。「いいよ、優香ぁ。うん、いいよぉ」って（笑）。