魔性の美貌、グラマラスな肢体に益々磨きをかける青田典子。セクシーアイドル時代から常に男性の視線にさらされてきた彼女の心の内にあるものは一体何か?ポジティブな生命力が漲る30代の女性として、今の自分を露わに語ってくれた。
女性って、私、すごいと思うんですよ。芸術だと思いません?
だって、女性一人で男の人を興奮させちゃうんですからね。女性が男性を見たって、そんなに興奮しないじゃないですか。中にはいるかもしれないけど(笑)。例えば『処女姉妹』(神子清光著 '02刊)の表紙にしてもそう。同性から見ても美しいなって思うし。やっぱり女性ってものすごい芸術ですよ。
こんなことを言えるのも、30代になって私自身がすっごい変わったからですね。だって、フランス書院のこういう本て、大人になってから理解できるものでしょ。私が最近になって分かったのは、20代の頃の考えと今の考えって全く違うということ。女性って大人になった方がすごい膨らんでいくし、受け入れることができるんですよ。
つまり、男性的な発想をちゃんと理解できるし、本当に男性というものが好きになったからだと思います。女性としての精神的な喜び、肉体的にもそうですけど、すごく感じ始めるっていうか…。猥褻でいやらしい男性的な考えでも拒否しないで、「そういう考えってあるな」って思えるようになった。だから、フランス書院を見ても、「絵より想像を膨らませる文章ってすごいな」って純粋に思えるんです。
人間って日々違うじゃないですか。例えば、性的な欲求が満たされてないと単純に猥褻な方へ思考が傾いたりとかね。それは単に日々の感性の違いだけであって、満たされてさえいればいやらしいものでも「美的だ。芸術だ」って見えるはずなんですよ。こんな風に今まで何かの思い違いで拒否していたものも、受け入れられるようになったんです。
20代で理解できなかったものができるようになったのは、たぶん、これまでの恋愛で得た喜び、痛みといった経験の積み重ねがそうさせてるんでしょうね。
あとはたぶん、女性たるものがそういう風にできているんじゃないですか。ある方が「女性が一番美しいのは35~40歳だ」と言ってたんです。
女性が子どもを産めるのって40歳位までですよね。その年齢になると、「子どもが欲しい!」ってすごく思うらしいんですよ。この欲求と女性の美しさは関連があるのかなって考えたりしてるんですけどね。
たぶん女性の体って、子宮がある限りそういう風にできているんだなって思います。30代になると、受け入れるっていう母性本能が芽生えるんですよ、きっと。そっか、だから私、最近モテるようになったんだ(笑)。