スピード感溢れる青春スポーツマンガを描きつつ、一方では濃厚でフェティッシュな作品を描くマンガ家・八神ひろき。彼が創り出す女性たちは美しい肢体をくねらせ、見る者を深い妄想の世界へ誘ってくれる。そんなフェティシズムを刺激する八神ひろきが自らの性癖の根元を告白してくれた。
匂いに対するフェチもあるんですが、マンガで表現できないのがすごい悔しい。一度、擦ると匂いが出るってやつを作ってもらったことがあるんですけど、絵で伝えるのはほんと難しい。
例えばむせ返るような匂いを表現する場合、マンガの場合はすごいどぎつくてグロくなっちゃうんですよ。それを描くと引かれることがすごく多い。
の毛がふわっとしたときに流れる香りとかは描けるんでしょうけど、スカートの中に頭を突っ込んだときの妙な匂いってどう表現したらいいのかと思いますね。読者の世界観に頼るしかないんですかね…。
『G-taste』でお口でしている女性を上から見てる視点で描いているのがあるんですけど、ふわっと蒸気してくる髪の匂いとかを描ければいいですよね。なんとか上手く伝えられたらなー。
活字の場合、匂いのリアリズムを伝える巧みな表現がたくさんありますが、変な比喩をされると萎えるときがありますね。栗の花の匂いとかイカ臭いとか(笑)。自分が使ったのは「三日ほど洗ってませんので」っていうフレーズで説明したんです。
これに関しては、「ウェッ」って思う人と、「いいなぁ」と思う人に分かれると思います。たぶん嫌がる人が多いと思いますが、美人の三日洗っていないパンツとなると「いいなぁ」と思う人が増えるはず。いいと思う人をどうやって増やすかが難しいですよね。
自分にとって女の人は絶対不可欠なものですね。女の人が強くなったと言われていますが、自分を褒めて、叱ってくれさえすれば幸せになれるんでしょうね。精神的にすごく子どもなんでしょうけど、褒めるときは手で、けなしたり虐めるときは脚でお願いしたいですね。脚でされてるときって情けないって分かってるんですけど、無造作に扱われている自分に燃えるときがありますね。
それと自分は脚の他にお尻がめちゃめちゃ好きなので、顔に乗ってほしい。お尻で顔が歪むぐらい圧迫してほしい。「く、苦しい。動けない…」って思いながらもすごく幸せを感じるんです(笑)。