深夜の人気番組「トゥナイト」のレポーターを13年にわたって務めた乱一世。風営法施行の影響、あの手この手で新しい挑戦を繰り返す風俗業界、変わりゆく若者の性について自らの体験を交えながら語ってくれた。彼がリアルに感じ、見つめ続けた現代の性とは。
フランス書院は「トゥナイト」でもずいぶん紹介しました。女の子が官能小説を読んでいるのを見せて、男を興奮させるとか。
その当時は「熟女ブーム」だったんで、「熟女系」とか「人妻系」をずいぶん取り上げたのを覚えてますね。僕が読んだのもやっぱりそういうジャンルでした。
今、手にとって読んでみたいのは、『叔母』(アンソロジー '02刊)。なぜかというと、僕は30歳以上の女性が好きなんですよ。それは、僕らの年代とか、性癖もあるんでしょうけど。
大人の女性って、ゴルフでいうと「アンジュレーション」を持っていると思うんです。ゴルフ場ってそれぞれロケーションが違うじゃないですか。それと同じように、大人の女性は会話の楽しみ方ひとつにしても人それぞれだし。
最終的にはセックスが目的でも、僕はそこにもっていくまでのプロセスをある程度楽しめるかどうかが大事だって思ってますから。となるとやっぱり大人の女性がいいなって。いろいろな部分を喚起させてくれたり、妄想に浸らせてくれたりするのも、ある程度年齢を重ねた女性だと思うし。
どうしても若い子はねー、大人に比べるとその辺がちょっと足りない。こっちはどっちにしても無理しなきゃいけない所はあるでしょうしね。向こうにしても背伸びして来なきゃいけない所があるでしょうけど。若い子だとやっぱり妄想しにくいっていうのもあるし。
でも今30ぐらいだと、みんなまだ若いですよね。僕らのちょっと上の60ぐらいの人でも、本当に若くて、活動的な人がいますよね。
僕がだんだんその年代に近づいてきたからそう思わざるを得ないっていうのもあるんでしょうけど、昔60っていったら、もうおじいさんに近かったじゃないですか。でも今はそのぐらいの歳でもバリバリ仕事して、すごい勢いで遊んでる人って結構いますからね。そういう意味では愉しいですよ。目標があって。