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今月の放言

年上じゃないと物足りない 矢部美穂

直筆短冊

女優業を中心にテレビドラマ、舞台、写真等で活躍中のタレント・矢部美穂。人気アイドルとしてデビューし、今や大人の女性の色香を漂わせる彼女はどのような恋愛、性体験をしてきたのだろうか。男なら誰でも気になる女性の微妙な心の揺れを自らの経験を交え語ってくれた。

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プロフィール 矢部美穂

1977年6月7日生まれ。北海道出身。1992年「NEW MOMOKO CLUB(学研主催)」グランプリ受賞。雑誌グラビア塔で活躍後、バラエティ番組でテレビデビュー。現在、女優業を中心にテレビドラマ、舞台、写真などで幅広く活躍中。

第4章 大人の女になった

私の初潮の話ってけっこう複雑なんですよ。クラスの女の子が生理になったっていう話で盛り上がっていた時、「矢部は生理になった?」って聞かれたんです。「おりものみたいなのはある…」って言ったら、「矢部、それ生理だよ。親に報告しな」って親に電話でウソの報告をさせられた。それを聞いたお母さんは赤飯を炊いて祝ってくれたんです。周りにウソをついているので「早く生理がこないかなー」ってずっと思ってましたね。結局、ウソはばれずに済みましたけど。

この前、「あの時、実はまだ生理になってなかった」ってお母さんに言ったんですよ。すごくびっくりしてました。でも、トイレにナプキンを置いてなかったのによく信じてましたよね(笑)。

初潮をやっと迎えたときは、ウソから解放されるっていうのはありましたけど、他は何にも変わりなかったです。でも、初体験の後は気分も外見も全然違う。セックスってすごいですね。昨日までの私と全く違う自分になった気がしましたよ。「私は大人の女になったんだ」って。

初体験の翌日から下着に興味が出てきたし、ファッションも変わりましたね。エッチしたことをみんなに自慢したい気分でした。あのショックはどこにいったんだってぐらい(笑)。あとはみんなを見返すことができたと思った。

というのも、当時の私は男の子にブスとか言われ苛められていたんです。女の友達だって、まだ初体験を済ませてなかった。なので、たとえそれが強引でイヤだったとしても、みんなよりも先にセックスをしたという優越感がありましたね。「してないあなたと私は違う」みたいなね。

どうしても自慢したかったので、田舎の友達に電話をして「彼氏できた?」とか聞きながらさりげなく伝えました。たぶん、こういう優越感って男性にもあるんじゃないですか。「俺は15歳でヤった」みたいに。

10代の頃って「してみたい」という興味ばかりが先行していました。でも、今は私にとってセックスは安定剤みたいなもの。恋愛と同じです。これがあることで私は女としてのバランスがとれているんです。例えば、写真を撮られるにしてもセックスをしてる体としてない体では全然違うと思います。恋をすればキレイになるってよく言うじゃないですか。セックスだって同じだと思います。やっぱり女は見られないとキレイにならないんですよ。

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