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今月の放言

好きになるのは顔じゃないの 濱田のり子

直筆短冊

写真集、Vシネマなどで妖艶な肢体を惜しげもなく披露する濱田のり子。大人の色香を纏い、男性を包みこむ余裕さえ感じる彼女が男性に求めるものとは?写真集では見ることができない濱田のり子の素顔に迫る。

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プロフィール 濱田のり子

1965年2月22日生まれ。158/B-80/W-58/H-84。1985年、セイントフォーとしてデビュー。解散後、写真集、映画、Vシネマ等で幅広く活躍中。主な作品として写真集『エピローグ』、ネオシネマ『ファミリー』、Vシネマ『キューティーガール』他多数。

第4章 本当の私

フランス書院さんに『母』(アンソロジー '03刊)ってありますけど、母子相姦なんですね。私もVシネマ『秘密 教えてあげる』で同じような役をやったことがありますよ。成熟した女性が少年を導いていくって感じですよね。熟女ブームとか言われてますけど、私もそういう役がけっこう多いですね。義理の息子と絡んだりとか。

「どうやったらそんなフェロモンを出せるんですか?」って聞かれたりするんですけど、自分では熟女なんていう意識も、フェロモンを出してる意識もない。「企業秘密です(笑)」なんて答えてるけど、ほんと何もない。わかんないんですよねー。そういう役柄が多いからお姉さん的に見られてるのかもしれませんけど、全然そんなことないんです。ほんとに私、甘えるタイプなんです。若い頃は男性にしてもらいたいっていうわがままな意識がとにかく強かったんですけど、今は違います。してあげたいの。

今まで付き合った男性は一人だけ年下で、ほとんど年上。年下はうまくいかなかったですね。私、甘えちゃうタイプなので包容力がある男性が合ってるみたい。昔はね、アイドルをやってたから、周りにいたのはアイドルのカッコいい男の子ばっかりだったわけじゃないですか。でもね、そういう人と付き合っても絶対うまくいかないんです。やっぱりお互いに自分が一番かわいくて、自分に一生懸命だから…。

セイントフォーを解散して一人になって、いろんな恋愛をして分かったんです。一番いいのは一緒にご飯を食べていて楽しい人。私、お酒が好きなんですけど、「美味しいな」って思いながら飲める人。ホッとするっていうか、そういう人が一番いい。最近、やっと気づきましたね。男はやっぱり外見じゃないです。男は内面。度量の大きさですよ。

私にはフランス書院さんの本やビデオのように少年に教え、導いてっていうのは無理みたいです。私も男性にひたむきに尽くせる女になりたいもの。世の中、弱い男性が増えているみたいですけど、最初から弱いんじゃダメ。強い男の弱い部分だからこそ母性本能がくすぐられちゃうんですよ。

今、熟女がもてはやされていますけど、たぶん、そう呼ばれる女性たちは、男性の本当の良さに気づいていると思いますよ。若いだけの男より、理解があって包みこんでくれるおじさんがやっぱりいいって。近い将来、おじさんブームなんていうのもやってくるんじゃないですか。

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