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今月の放言

隠れた巨乳が最高 北野誠

直筆短冊

テレビ、ラジオで活躍の幅を広げる北野誠。自他共に認める“巨乳フェチ”の彼は、いかにして巨乳に目覚めたのか?性の発動を感じた小学生から青春時代まで、性の軌跡を辿る。北野誠が語る性は、懐かしいあの頃、必死になっていた自分を思い出させてくれた。

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プロフィール 北野誠

59年生まれ、大阪府出身。独特の視点で社会を斬る語り口が人気。主な出演番組に『噂の!東京マガジン』『探偵ナイトスクープ』『トゥナイト』他多数、主な作品として『 聖戦-サイキック15thアニバーサリー 』『独断・これが日本だ。』『おまえが言うな。2002―暴論の自由 』など。

第3章 日本人が巨乳に目覚めた日

俺らの世代って、今みたいにFとかGとかそんな巨乳っていなかったもん。食料事情から考えて、Dカップが限界。たぶん当時は、Dカップが最高の大きさでしたよ。

俺が巨乳好きになったんは、付き合ってきた女がずっと巨乳じゃなかったからや。初体験を済ませて10年ぐらい、巨乳と付き合ったことがなかった。「おっぱいがデカい子と付き合いたい」っていっつも思ってたもん。たぶん、その反動が出てるんですわ。

榊原郁恵ちゃんとか河合奈保子ちゃんの水着を見たときはデカくてほんまビックリしたわ。それまで、山口百恵、森昌子、桜田淳子やから。世間には巨乳なんて概念はないわけですよ。アイドルに胸が大きいかどうかなんて問うてなかった。水沢アキの胸にもドキドキしたもんなー。でもな、郁恵ちゃんにしろ奈保子ちゃんにしろ、そんなに水着を見れたわけじゃないんだよ。1、2回グラビアに出て、あとはすぐに隠してしまう。今みたいに胸が大きいからって、それを商売にしていなかったからね。

それを考えると、今の世代は恵まれてるよ。黒く修正されたアソコを見たくて、マーガリンでこすったことなんてないやろ。エロに必死だったんや。アソコとはいわないまでも、普通の雑誌の巻頭特集で毎週、巨乳が見れるんだもん。今じゃ、Cカップなんて当たり前でしょ。俺らの高校の頃なんて、「あいつ、胸デカイなー」ってクラスの女子のことを話した記憶なんか全くないで。俺らの世代は巨乳に恵まれない時代やったんや。巨乳がいてもそいつらはみんな太ってた。今はスレンダーなのに、胸だけデカイ女っていっぱいいるでしょ。ほんまいい時代だわ。

高校の時にアグネス・ラムブームってあったんですよ。輸入された巨乳が日本で初めて公開されたみたいなもんです。今考えてみると何であんなに盛り上がったんかなと。胸だってたぶん、Dカップぐらい。でも、この時初めて日本人は“巨乳”ということを意識したんだと思います。

俺、25歳ぐらいの時に初めて巨乳の子と付き合ったんや。むちゃくちゃ嬉しかったから、その子とは会う度にエッチしてた。エッチしすぎて、嫌がられたもんな(笑)。俺、小学生の頃からずーっと国産の黒毛和牛に飢えてたんやもん。

あの頃、山口百恵の胸が云々っていう話を誰もしなかったよな。そういうのが憚られる時代だったんですよ。「俺は巨乳が好きだ」なんていうやつ、いなかったもん。

今は堂々と「俺は巨乳好き!」っていえるじゃないですか。おっぱいフェチっていわれても、あまりマニアックな印象は受けないでしょ。みんな違和感なく、「あー、分かる、分かる。そうだよねー」なんて理解してくれるやろ。巨乳は随分市民権を得て、普通に昼間からいえる話題になったよ(笑)。

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