リポーターとして、役者として、そして写真集で違った魅力をいかんなく発揮している岡本あつこ。時にはダイナマイトなボディで男を挑発し、時には優しく相談にのってくれる、男なら誰しも憧れるお姉さんタイプの彼女。男にとってはまさに鱗が落ちるような女性の本音を軽快に語ってくれた。
男は弱くなってるっていわれますけど、やっぱり弱くなってますよ。良くいえば、やさしすぎる。「なに、食べたい?」「どこ行きたい?」「どうしたい?」って絶対聞きますよね。エッチの時も同じで、「どこがいい?」「どうしてほしい?」…。テメーで考えろよ!って感じですよね(笑)。 それをプレイとして楽しめるんならいいんですけど、「この前も言ったじゃん」ってなるとちょっとは学習してほしいですね。男の人に全部決めてほしいし、グイグイ引っ張ってほしいって思うのは私だけじゃないはず。
今って、彼氏が彼女のカバンを持っていても驚かない時代になりましたよね。大きい荷物なら分かるんですけど、小っちゃいポーチみたいなものまで持ってあげてる。そういうのを見てると、やっぱり男は弱くなったなあって思いますね。なんか犬と飼い主みたい(笑)。
『きみはペット』っていうドラマがあったじゃないですか。あのドラマ、私の内輪では視聴率がすごく高かったんですよ。「いいなー、ああいうのがいたら」ってみんないってました。たぶん、今の時代の女の子はペットが欲しいんです。
お家に帰ったら、別にご飯なんか作ってなくていいんだけど、どこか行くってなったらどこでもくっついてきてくれる、仕事で疲れて帰ってきたら自分を癒してくれる、そんな男の子が欲しいんです。しかも、ちゃんと恋愛を介在させた関係。男が弱くなって物足りないと思っていながらも、ペットみたいな男を欲している。きっと女の子がそういう男を作っているんでしょうね。
今も昔もそうなんでしょうけど、男は家庭に収まってくれる妻として素晴らしい女と、外を連れて歩きたい若いお姉ちゃんの2人いたらいいってみなさん当然思ってるじゃないですか。女もきっと同じなんです。家計を支えてくれるしっかりした男と、連れて歩いて楽しい男の2人。どっちも欲しくなってきたんじゃないですか。“やさしい”だけじゃない男が欲しい。でも、ペットみたいな男も欲しい。女は贅沢になってきてるんです。
だからね、私が妄想を活かして官能小説を書くとしたら、年上の男を自分に溺れさせる話を書いてみたい。ペットなんてもんじゃないですよ(笑)。会社も辞めて、仕事も家族も捨てて、そしてボロ雑巾のように捨てるんです(笑)。仕事がすごくできて地位も高い男をどんどんダメにしてやりたいですね。女の子はみんなこういう願望を持ってるから、絶対売れますよ。映画でいえば『完全なる飼育』、フランス書院でいえば『牝奴隷への扉 新妻秘書・麗子』(高木七郎著 '03刊)の逆バージョンみたいな感じかな。
たぶん、相手が精神的にも肉体的にも私で埋め尽くされていく状況を見るのが楽しいのかもしれない。女の場合って人格破壊までいっちゃうんですよ。自分がいないと、もうあなたは生きていけないんでしょって。現実では男の人に甘えたいんですけど、それとは切り離した、いわゆる私の妄想の世界なんでしょうね。だからね、女は勝手なんです。