男を魅了してやまない官能的な振る舞い、歯に衣着せぬ大胆な発言…。杉本彩は男も女も羨むそんな開放的なオーラを放ち続けてきた。“女王様的強い女性”のイメージが強い彼女だが、ここ最近は正反対の「私はM」発言。杉本彩に何が起こったのか? 艶やかで美しいその肉体の奧に秘めた本音を語ってくれた。
セックスによって自分の愚かさを気付かされることってありますよね。頭の中で考えていることと体が求めていることが全然違うというか。いけないことだと分かっているのに、“本能に勝てない女の性”みたいなものがすごく強いんです。
例えば、こんな男とは別れなきゃいけないと思っているのに別れられないとか、行かなきゃいけないのに時間なんか無視しちゃったりとか。今、自分が持っているもの全てをこの人に捧げてしまってもいいっていう衝動に駆られる。すごく危険ですよね。
暴力をふるう男の人と付き合っている人っていますよね。昔だったら、「なんでそんな男と別れないの?!」って思っていましたけど、今ならその気持ちがすごくよく分かる。その理由はやっぱりその暴力の後の優しさ、快楽でしょうね。頭では分かっていても、心とか体が離れられない。その相手をどうにかして美化してしまうんだろうなって。
私の場合は、自分が納得するまで絶対に別れない。自分のことをそこまでコントロールできるタイプじゃないから。どんなことがあっても自分が好きな時は好きなんですよ。私は危険を感じながらも、絶対に止められないタイプ。それが今までは運良くぎりぎりの所で止まってますけど、一歩間違えるとすごく危険ですよね。
なんかね、「この先、この人以上に私を愛してくれる人は現れない」って思ってしまう。「この人が最後かもしれない」って。恋愛に打算的じゃないから、心と体がどうしても感じてしまって、とんでもない男を選んでしまうことだってあるわけですよ。頭では「よくないだろうな…」って分かってても止められない。頭で考えて付き合っていないから、起こりえることなんです。だから、恋愛に関しては頭の中で解決できることは何ひとつないですね。
年収がいくらで、大企業に勤めていて…とかそういう基準で男を選ぶ人がいますけど、私の場合、そういうのは一切ないんです。というのも、相手があんまり完璧に出来上がっている人だったら、その人の人生の中で、私という存在がたいした重みを示さないから。
別に私がいなくても、その人は世の中で認められますよね。私はすごく不完全な人の人生に入り込むのが好き。その方が私という人間をもっと大切に思ってくれるはず(笑)。相手に対して気持ちの上でも、肉体の上でも自分の影響力を感じないとイヤですね。
もっと言えば、その人から過去を消し去りたいぐらい。これから私で埋め尽くされるためにまっ白じゃなきゃイヤなんです。全てが自分の影響によって成り立っていてほしい。どれだけ愛されているかを日々感じ合わなきゃイヤなんですよ。
ありえないけれども、仮に浮気をされたからといって私は素直に別れるわけじゃない。私に許しを請うてほしい。しかも、その方法は絶対にノーマルじゃないの(笑)。極端な話、私の場合は生命に関わるぐらい危険な手段を選ぶと思います。そうじゃない限り、浮気を許すなんてありえない。恋愛はそれぐらい崖っぷちじゃないとね。
ほんと、私は恋愛にのめり込んでいる時は全く周りが見えなくなっていますから、端から見たらちょっと壮絶かもしれない(笑)。愚かで醜いぐらい人間としての美意識を失ってしまいますね。けれど、そういう崖っぷちの衝動に駆られないと相手を愛してることを実感できないのも確か。平穏な毎日が続いてしまうと、何も実感できなくなってしまうから。