世界70ヶ所で撮影を行い、発売された写真集は20冊。“グラビアの女王”という称号はまさに嶋村かおりのためにあるといってもいい。その妖艶な肉体で多くのファンタジーを与えてきた彼女だが、理想の男性像は予想外なことに! 写真集には載っていない嶋村かおりの深層が露わになる。
初めて写真を撮られた頃と20冊の写真集を出した今。私の中でいろいろな変化が起きました。もちろん、いい部分と悪い部分があって、写真に慣れすぎた感がある今は、自分を飽きさせないようにいろんなことへ挑戦するようにしています。
写真を撮られることって、ナルシストで自分が大好きじゃないとダメだと思うんです。私の場合、最初は恥ずかしいけど、それが撮られているうちにどんどん快楽に変わって大胆になれる。レンズに向かって自己陶酔していくと、いろいろな想像が湧いてきて、それが快感につながっていくんです。レンズを見ていると「今、こういう風に写ってる」って見えてくる時があるんです。まるで鏡を見ているみたいに。
同じように写真集を男性に見られても、快感に近い感覚はあります。“見せる”“見られる”ということからは、恥ずかしいという気持ちは私の中に生まれてこないんです。製本されて最初に見るのは自分じゃないですか。それまでの過程で写真のチェックもしているので、私が納得したものを提供すると思っているから、「これ、出ちゃうんだ。ヤだな」なんて思ったことは一度もない。むしろ見てくださいって感じです。
初めて脱いだのは24歳の時。そのきっかけは、『ナチュラル・ウーマン』というレズビアンの映画の出演に合わせてやろうという事務所の意向と、もう24歳だったのでそういうのもいいかなと。だから、脱ぐことに対する抵抗って割となかったですね。
そうそう、『ナチュラル・ウーマン』の撮影でレズシーンがあったんですけど、それはやっぱり緊張しました。男女の絡みならまだしも、女性とベッドに2人きりっていう状況って日常にはないですからね。
その撮影の時、思いました。同性愛って私には無理だって。叶姉妹みたいなとても美しい女性とでも、やっぱり私は男の人を選びます。絡みの相手は緒川たまきさんだったんですけど、欲情したりすることはなかった。あんなにキレイな人とでさえ、そうですから。
でも、女性の体には興味があるんです。きっと私だけじゃないでしょうけど、サウナとかスパに行くとすごく見ちゃう。「あっ、きれいな体」とか「んー、ちょっと…」って自分と比較したりしてね。