世界70ヶ所で撮影を行い、発売された写真集は20冊。“グラビアの女王”という称号はまさに嶋村かおりのためにあるといってもいい。その妖艶な肉体で多くのファンタジーを与えてきた彼女だが、理想の男性像は予想外なことに! 写真集には載っていない嶋村かおりの深層が露わになる。
私、男性を見る時、ついお腹を見ちゃうんです。お腹が出てる人が大好きで、包容力の象徴みたいな、あのふわふわしたお腹が理想なんです。男の人って太ってた方が絶対かわいいですよ。
よく女性は男性を見る時、最初に指を見るなんて言いますけど、私の場合、全く見てませんね。やっぱりお腹。男はお腹ですよ。ジャケットを脱いだ時、シャツ越しにぽっこりと出てるお腹が、もうたまらなくいいですね。今まで付き合ってきた人も割とぽっちゃりとした人だったし。別にお腹で男性を判断してきたわけじゃないんですよ。自然とそうなったっていうか…。
男性って女性に膝枕をしてもらうのが好きだったりするじゃないですか。同じように私もお腹の上にもたれかかってくつろぐのが好きなんです。そうなるとお腹はぽちゃっとしていないとね。
そんな男性が“お父さん”みたいになってくれると嬉しいですね。お父さんと一緒に住んでいなかったので、そういう憧れが私にはちょっとあるのかもしれない。お父さんってご飯を食べた後にお茶とか飲むじゃないですか。そういうのを甲斐甲斐しくやりたいんですよ。「風呂っ」って言われる前に、もう準備していたりとか…。でも、お父さんといっても、お酒ばっかり飲んでだらだらしているのはイヤですよ。仕事がバリバリできて家でへたっとしているのはいいんですけどね。
もっと言えば、そのお父さんが自分のお兄さんや弟になってくれれば一番いい。そういう贅沢病に私はかかってるんですよ(笑)。その条件を全てクリアしてくれる人がほんとは理想なんですけど…。難しいですか? いや、きっといますよ、そういう人が。
そういう理想の男性が目の前に現れたら、いろいろしてあげたくなるはずです。フランス書院にもあると思うんですが、男の人に引っぱりまわされるのってなんとなく理解できるんです。例えば、突然、家に来て、セックスして帰っちゃう。そんな強引で横暴な男性って嫌いなタイプではないので…。男性にかなり乱暴な扱いを受けるのは、“あり”だと思います。どんなにひどい目にあわされても、その男性のために何かしてあげる。その気持ち、なんとなく理解できちゃうんです。
カメラマンさんにもよく言われるんですよ。「見た目は男を従えそうなぐらい強いイメージがあるけど、絶対にそうじゃないよね」って。それはほんとに当たってる。割と自分を追い込むのが好きだったり、日常生活においても男性に何かしてもらうのは「ちょっと…」って思ってしまう。きっと自分がしてあげる方が好きなんでしょうね。私の中には“悦ばせてほしい”より“悦んでほしい”っていう気持ちが強いんです。