“巨乳”といえばこの男、野田義治。故・堀江しのぶをはじめ、かとうれいこ、細川ふみえ、雛形あきこなど数々のタレントを世に輩出し、我々を楽しませてくれている。そんな野田社長が人気タレントの舞台裏、戦略、そして己の哲学を語ってくれた。
「スケベを知らないと絶対に普通の写真は撮れんよ」ってカメラマンにもよく言うんです。フランス書院の作家さんだって、これとは別に全然違う仕事をしている人だって何人かいらっしゃるでしょ。こういう官能的なものを書いているから、普通のものが書けるんです。普通の作品に煮詰まったら絶対にこの世界に来るからね。これはカメラマンも然り。写真を撮っていて煮詰まったら、ものすごいヌードを撮りに行くんです。表面ではアイドルしか撮っていないっていうカメラマンも、絶対にヌードを撮っています。そこでちゃんとガス抜きをする。それでまた違ったアイデアが生まれてきて、普通の写真に応用しているんです。
俺はもう顔が知られちゃったから今は遊びに行けないけれど、昔はAからZまでいろんな遊びをたくさんさせてもらったし、もちろん今だってチャンスがあればやりたい。だけど、「あっ、イエローキャブの!」なんて言われちゃったら、勃つものも勃たなくなっちゃうからね(笑)。これがやっぱり今の一番辛いところかな。
あのね、堀江しのぶをグラビアに載せた時に「野田ちゃんのところって週刊実話もやるんだ」って誰が言ったと思う? 週刊新潮しか読まないようなNHKの大プロデューサーですよ。それで俺は自信を持ったね。そんな堅そうな人が、たとえ立ち読みであれ、週刊実話を読んでるってことですよ。仕事場でそれを出すか、出さないかの違いだけで俺と同じじゃんと思ったね。タレントだから、議員だからって自分のポジションに沿って能書きをたれているけれど、人は誰でもみんなスケベなんですよ。
ある出版社の社長さんなんて、「野田ちゃん、おいでよ。いやーこんな投稿写真があるんだけどさ」なんて見せてくれるんだよ。「ヘェー、こんなべっぴんさんがねえー」なんて俺もそういうのを見るのが大好きだもん。ある意味、俺もこうやってガス抜きしてるんだけどね。そういうスケベなものでも、どこかにグラビアのヒントになる部分ってある。だから、俺はそういうものでも目を通すし、好きなんだよ。フランス書院にしてもそう、設定をちょっと変えたら立派な物語になるはずです。