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今月の放言

縛らず、そっとして 井上晴美

直筆短冊

水泳で鍛え上げた極上ボディと天性の色気を武器に、世の男性の股間を刺激し続ける女優、井上晴美。さらにその捌けた性格からサディスト的なイメージの強い彼女…。今回はグラビアや映画では伝わらない、そして掴めそうで掴めない“美人の本音”に迫った。

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プロフィール 井上晴美

1974年生まれ。熊本県出身。1991年、デビュー以来、TV、映画、CM、グラビアと幅広く活動。主な作品としてNHK 連続テレビ小説『天花』、映画『フリーズ・ミー』『新・仁義の墓場』、舞台『さよならの贈り物』他多数。5/31からTBS系ドラマ『冗談でしょ!離婚予定日』13:30~日野原玲子役。

第2章 16歳でボディコン

好きな男の子は幼稚園の時からいました。でもそれは幼少時代によくある「大きくなったら結婚する~!」みたいなヤツ感じ。だからちゃんとした初恋は小学校6年生の時。彼とはずっと文通してましたね。私の方が積極的にアプローチしてた感じでしたけど。

その後中学生になって、今度は教育実習の先生を好きになっちゃったんです。これは色々な意味で印象深いですね。実は友達に取られちゃったんですよ。まあ、取られたっていうか、あっちはもう以前から始まっていたらしいんですけど。ほんと、あれはショックでしたね。実習が終わってもデートとかしてて、そういうのを見て「これが大人の付き合いなんだあ」って思い知らされました。

初めてちゃんと付き合ったって言えるのは、多分高1の時だと思う。だけど、付き合った男がダメダメ男で(笑)。私、高1の時に学校がイヤになって辞めちゃったんです。東京に出てきて芸能界に入りたいなって思ってたから、最初から行きたくなかったんです。学校に行くフリをして違う所に行ったりしてた。彼はそんな時に知り合った子だったからもうダメダメ。でも、すご~く優しかったんですよ。上京する時には「俺が第1号のファンになるから」とか言って応援してくれましたし。

芸能界に入りたかった理由はとにかく聖子ちゃんのあの“フリフリ”が着たかったんです。私は16歳でデビューしたんですけど、それを社長に言ったら「キャラが違う」って言われて、目の前に出された衣装はボディコンだった(笑)。

当時は私もよく分からないから、着せられるまま着てたって感じでした。でも、肌を露出することに対してそれほど恥ずかしさは無かったですよ。変な話、水泳選手でずっと水着を着てきたから肌を出すことには慣れていたんでしょうね。だからそれほど抵抗も無く、むしろ水着と比べたらボディコンの方が隠れる面積も広いって(笑)。

逆に言うと普通の人よりもそういう感覚が麻痺していたのかもしれないですね。そう思っていたので「キャー、なにこれ!」なんていうカワイらしさもなかった。だから周りからは「冷めてる」って思われていたんだと思います。まあ、そう自分に言い聞かせることで、反抗的というかネガティブな部分を無意識のうちに隠してきたのかもしれませんけど…。

東京に来てからは「彼氏を作っちゃいけない」って事務所から言われてましたから、それをしっかり守ってました。まあ、どっちにしても必死でテレビに出たり、グラビア撮影をしていたので、出会いなんか無いですからね。

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