ミュージシャンや俳優として十代の頃より脚光を浴び続けている男、前田耕陽。そのスマートなルックスから一見華やかなものを想像する彼の性遍歴だが、意外にもその経験の数々は、つねに苦悩と驚きの連続であった。生真面目であるがゆえに中々越えられない、女性への壁…。男の永遠のテーマがそこにあった。
基本的に、女性には癒しを求めちゃいますよね。肉体的にはもちろんのこと、それが精神的にも支えてくれると、もうパーフェクトです。お互いが、お互いの向上心をあげるような付き合い方が理想かなとも思います。でも、なかなかいないですよね。俺が「癒されたい、甘えたい」っていうのが基本ですけど、時と場合によっては向こうが甘えたい時もあると思うし…。付き合ってることで、その人のために仕事でもなんでも頑張ろうって思える人っているじゃないですか。そういう人と付き合えるといいんですけどね。
女性を選ぶ基準は、やっぱり初対面なら誰でもまずは外見でしょう!? だって初めて会った瞬間にその人の性格までワカラナイんだし。正直な話、とりあえず外見ですよ。でも話とかしてると、その仕種とかでドキッとするときとかもあるんですよね。
例えば、目が合っただけでちょっとときめいちゃったりして。そういう時は「俺、この人としたいんだな」って思いますね。初めて会ったときにそう思わない人や、普段よく顔を合わせている人とかでも視線の動かし方、タバコの吸い方とかで「こいつとしたい」って思う瞬間もありますよ。この『したい』っていう感情は恋愛と直結してるんじゃないですかね。
実は過去に一度だけ、溺れまくった人がいました。1日に7回ヤっちゃうみたいな(笑)。今考えても不思議なんですけど、その子の場合は会うと、なぜかしたくなってしたくなって仕方なくなっちゃうんですよ。さっきヤったのに何でだろう!?、みたいな。見た目はもちろんなんですけど、“体が合う”ってこういうことなのかなって、初めて思いました。ヤった後にちゃんとまた準備ができるのって、すごいですよね。「昨日6回したのにまた?」みたいな(笑)。その子とは結局少ししか続かなかったんですけど、毎日してましたよ。彼女の場合もやっぱり、出会った瞬間に何かをドキッと感じて、そこから徐々に惹かれていったっていう、いつものパターンでしたね。
その子と他の子の違いって体の相性もあったと思うんですけど、とにかく彼女のそばに行くとすごい優しい気持ちになれたんです。なんでも許せましたしね。もう1回会ってヤってみたいなと思います。また彼女に溺れてしまうのか、確かめたいっていうのもありますし(笑)。