ミュージシャンや俳優として十代の頃より脚光を浴び続けている男、前田耕陽。そのスマートなルックスから一見華やかなものを想像する彼の性遍歴だが、意外にもその経験の数々は、つねに苦悩と驚きの連続であった。生真面目であるがゆえに中々越えられない、女性への壁…。男の永遠のテーマがそこにあった。
最近は女のコを見ておっぱいに目が行くようになっちゃいましたね。昔は絶対、顔を見て、足首を見たんですけど。足首がきゅっとしまってるのが好きでしたね。すれ違って「かわいいな」と思ったら、目線はすぐに足首にいっていた。女性が脚を組んでる姿ってセクシーですごく好きです。極端言えば、電車で足を組んでるおばちゃんとかでもいいですよ(笑)。だから、ルーズソックスとかは興味ないんです。好きなコスチュームとかこれといって特にないんですけど、白いシャツから黒いブラジャーとかが見えると、そそられますね。まあ、何はともあれ俺の場合は足ですよね。ストッキングをはいてるか、はいてないかだったらすごく迷いますね~。最近はストッキングもイヤらしいのがあるしなー、でも、脱がした時にガッカリしちゃうだろうしなー。逆に足がきれいでも、膝が白かったりしたらイヤだしなー。別に俺、ナマ足が大好きっていうわけでもないけど、ただついつい触りたくなりますね。
普段から俺は自分のことを“すけべ”だと思っていますけど、意外にノーマルなんですよ。(目の前にあるフランス書院文庫を見ながら)ここにある作品はかなりアブノーマルなものだと思うんですが、でも『若兄嫁と未亡人兄嫁』(高竜也著 '04刊)は惹かれますね。“未亡人”って響きがイヤらしくて、すごく激しそう。
俺は写真より、こういう文章とか言葉のほうが、なんだか想像力をかきたてられて興奮するんですよね。学生時代もエロ本の写真より、小説っぽいほうが好きだったし。当時の若者にしてはかなり珍しがられてたとは思いますけど、その辺は自分なりの“ポリシー”を徹底して貫いてましたね。
今までいろんな経験をしてきて分かったのは、とにかく俺は束縛されるのがすごくいやだってこと。もっと言えば、ぶっちゃけ、今の俺にはおそらく恋愛をする資格もモチベーションもないんでしょうね。今は女性と遊ぶよりも、他にしたいことがいっぱいあるんで、それで束縛されちゃうくらいなら恋愛なんかしないほうがいいやっていう気分になっちゃうんですよ。