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今月の放言

好きな人と好きなだけ 翠玲

直筆短冊

'90年代に小室ファミリーを代表する歌手として、日本のミュージックシーンにその名を刻んだ翠玲。現在は映画やドラマなどを中心に女優として活躍している。青春時代のほとんどを芸能界という特別な環境で過ごした彼女。その性愛観&恋愛観は、男女を問わず支持される自然な感覚。それは意外なほど身近でシンプル、そしてあどけない表情から想像もできないほど逞しく強いものだった。

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プロフィール 翠玲

1995年、小室哲哉の音楽プロジェクトEUROGROOVEのフューチャリング・ボーカリストとしてカッティング・エッジからデビュー。その後、TV、映画など活躍の舞台を広げる。主な作品として映画『チャイニーズ ディナー』『金田一少年の事件簿~上海魚人伝説』、Vシネマ『ブルースの掟』『仁義37』他多数。

第3章 2週間に1度はしてほしい

初体験は18歳のときです。当時はとにかく「ただ経験したい」っていう興味でいっぱいでした。私は見た目が派手だったから小学校とか中学くらいでヤッてるって言われてたんです。ホント、初体験まではキスもしてないのに(笑)。そう言われてたからこそ逆にする気がなくって…。でも高校3年の夏頃、年下の彼を紹介されて、イヤじゃなかったし、いい機会かなと思ってしたんですよね。感想としては正直、いいとか悪いとかまったくわからなかったです(笑)。ただそれを経験した結果、大人になったなあって思いましたね。今思えば何も変わってないんですけど、当時の私にとっては一大事だったんですね。翌日みんなに言ってやろうって(笑)。そういう、報告できるっていう嬉しさはありましたね。

でも、その後の経験はヒドかったですね。ナンパで付き合うことはなかったんですけど、好きって言われると自分を受け入れてくれてるんだってなびいてしまって。それで実際やってみて、違うなと思うことが多かったんです。にもかかわらず、ひどい時は感じてるフリとかしたりして。今じゃ考えられないですけどね。

それで気づいたのがセックスの重要性。今だと肌の相性とか気持ちの問題で合う合わないってわかるじゃないですか。女性の場合は相手の男性から大切にされてるって感じれば、気持ちもついてくると思うんですよね。私の場合、付き合ってる彼がもし1ヶ月以上しなかったら理由を聞きますね。もしかしたら性病かもしれないし(笑)。昔は2週間しなかったら別れますって言ってたんです。会ってて、しかも好きなのにしてくれないなら、それぐらいが限度かなと(笑)。昔はそういう欲があって、会うと「この人したい、したくない」を分けられたんですけどね。

最近よくセックスレスの話を聞くんですけど、以前までは結婚してセックスがなくなるのは男性のせいだと思っていたんですけど、最近は奥さんにも非があるって思えるようになったんですよ。女性としての魅力がないから、男性にその気がなくなっちゃうんだと。私の場合は相手の男性に対してセックスに飽きたり不満があったら、はっきり言いますよ。もしそれを聞いて相手が萎えたりやる気をなくしてしまうんだとしたら、それだけの人だったんだと思うし。逆に向き合って話し合ってくれるなら、この人とはずっとやっていけるって思うんです。

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