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今月の放言

素敵なおじさんがいい 後藤理沙

直筆短冊

'98年に清涼飲料水のCMで話題を集め、あっという間にトップアイドルに登りつめたと思いきや、突然の引退。そんな彼女が数年間の沈黙を破り、写真集「from here to Reality」をひっさげて待望の復活を遂げた。少女から大人の女性へと成長し、再び芸能の世界に身を投じた彼女の“恋愛論”とは?

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プロフィール 後藤理沙

1983年6月18日生まれ。福岡県出身。デビュー後、大きな瞳と魅力的な笑顔で人気に。2002年末に芸能活動を休止するも、2004年9月復帰。現在、精力的に活動中。主な作品として映画『野狼-men in cool-」』『死びとの恋わずらい』『ちんちろまい』『ガラスの脳』、写真集『TERRORS-アナザーストーリー-』『Go to R』他多数。現在、写真集&DVD「from here to Reality」が絶賛発売中。

第3章 一途で不器用な恋愛

私、初恋の人が幼馴染みなんです。小学校のときから中学まで好きだったんですけど、彼が高校生のときに急性白血病ってことがわかって。入院して2週間後に亡くなっちゃったんです。ドラマみたいですよね。昔からバレタインのときもちゃんとチョコレートとかあげてましたし。私ってホント不器用なのでなぜか強がりながら渡してました(笑)。その彼もお返しにマシュマロをくれてたんですけど、私はマシュマロが苦手だったんです。でも、後から聞いた話なんですけど、キャンディは友達に義理で返すもので、マシュマロは本命の証なんですって。彼は他の女の子にはキャンディをあげてたみたいなんです。

そこまで好きになった人って他にはいないですね。その人は頭が良くてスポーツ万能で昔からの憧れでした。私って憧れを抱けたり尊敬ができる人に弱いんです。逆にダラしない人はダメです。例えば歩きタバコする人とか…、一般的なマナーとしてありえないですね

好みの男性が現れたら、まず最初はどんな人なのかゆっくり見極めます。そこから本当は駆け引きに入るはずなんですが、私って駆け引きが下手なんですよ。大事なところでぬけているし、いいわけも下手でウソをつくのも下手(笑)。すぐ顔に出てバレちゃうんですよ。バカがつくくらい正直者らしくて…。だから浮気とかは絶対にできないタイプですね。

浮気といえばよく友達から相談を受けるんですけど、男の人の浮気の原因って自分にもあると思うんです。だって自分の魅力がなくなって、他の人が魅力的に見えてしまうってことでしょ? だからたとえ浮気が発覚しても、そのときの状況にもよるんでしょうけど、まず考えたり話し合ったりすると思います。いきなり別れるってことはないですね。そしてお互いがそこまでやってみて、完全に別の相手に心が向いているって感じたときは、もう別れると思います。付き合ううえでお互いを思いやる心をなくしたり、小さな幸福に大きな喜びを感じられなくなったりしたらダメだと思うんです。

こういう恋愛に対する心構えはウチのママの影響が大きいと思いますね。恋愛観に関しては“一人の男に執着するな”“浅く広く”っていう人なんです。それは「自分がフラれたりしてイヤな思いをしたときに泣きを見るのは絶対に女の子なんだから」って。私自身、最低でも結婚は30歳までする気はないので、その辺をちゃんと見極められるようになりたいですね。

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