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今月の放言

快楽の天井を探して 辻よしなり

直筆短冊

その声は誰もが知っている。テレビやラジオから聞こえてくる粋のいいトーク、全身全霊で伝える実況中継。フリーアナウンサー・辻よしなりの声を日本全国で知らぬ者はいないといっても過言ではない。そんな彼が妄想一筋だった高校時代、青春時代の甘美な童貞喪失、そして現在の性愛観まで言葉巧みに語ってくれた。

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プロフィール 辻よしなり

1961年生まれ、埼玉県出身。大学を卒業後、アナウンサーとしてテレビ朝日に入社。テレビ朝日編成局アナウンス部に17年7ヶ月勤め、2000年に退社後、フリーアナウンサーへ。主な出演番組として、テレビ『ワールドプロレスリング』『トゥナイト2』『朝は楽しく! スマイルサプリメント』、ラジオ『辻よしなりラジオグラフィティ』『辻よしなりのサタデーミックスデジタブル』他多数。

第3章 お願いだから、ひざ枕…

僕は脚が大好きなんです。いわば脚フェチですね。特に臀部から太ももにかけてのライン際、尻なのか太ももなのかわからないっていう部分が好きですね。別名“際(きわ)フェチ”とでもいうんでしょうかね(笑)。脇に出るシワや、背中なのか二の腕なのかわからない部分にできるシワがかわいいと、ホント、たまらないですね。

昔、キャンディーズのランちゃんが大好きで、何が好きなんだろうって考えたら足だったんですよね。細過ぎず、ちょっとだけ筋肉質で。最高なのは生脚と膝がキレイで、さらに膝のお皿の部分が僕よりも小さい人。やっぱり、ひざ小僧は大事ですよ。最近は僕のストライクゾーンもかなり広がりましたけど、脚にはかなりこだわってますね(笑)。脚についていえば、今の若い女性って僕らの世代のときなんかより、確実にきれいになってますよ。“愛の四ノ字固め”をかけたいくらいです(笑)。

昔、脚がとてもキレイな女のコとラブホに行ったんです。郊外のラブホに行ってみたいって話になって、車をとばして行ったんですよ。そのコとセックスが済んだ後、「ひざ枕をして欲しい」っていったら断られたんですよ。「それだけはカンベンしてくれ」って感じで…。別にね、舐めるとか触わるとかマニアックで変態的なことを求めているわけじゃないですよ。“ひざ枕”って普通のことじゃないですか! 仮に変なプレイであったとしてもそれ以前にエッチはしてるわけですから、交渉の余地ぐらいあるはずでしょう。そのコとはひざ枕問題について30分くらい話しましたもん。『ひざ枕ってさあ~』みたいなことを延々。意味ワカンナイですよね?

その後、ひざ枕問題が僕のトラウマになりまして…。その後付き合う人には必ず確認するようになっちゃいましたからね。僕はひざ枕をされながらジャレるのが好きなんですよ。これって普通の感覚ですよね? 精神的にも許している自分が好きだし、それに乗ってきてくれる人が好きなんです。ついこの前まではヒザ枕の確認をしたときに相手の女性が「全然気にならない」なんてサラッといってくれただけで、その人の好感度が僕の中で一気にアップしてましたから(笑)。

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