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今月の放言

私はファザコン 松田純

直筆短冊

元気いっぱいのグラビアアイドルから大人の色香を纏った女性へと変貌を遂げた松田純。初恋や中学時代の甘い思い出など自らの恋愛の歴史を語ってくれた彼女には、普遍的に抱き続けてきた理想の男性像があった。

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プロフィール 松田純

1977年6月7日生まれ。東京都出身。デビュー後、その抜群のプロポーションと笑顔で一躍人気に。グラビア、テレビ、映画、ラジオなど多方面で活躍。主な作品として映画『秘密の花園』、写真集『LUNA JUNE』、2005唐津競艇イメージキャラクター他多数。現在、ラジオDJとしてinterFM『Sieste a la plage』(月曜~金曜13:54~)に出演中。

第1章 私だけのかっこいい人

本屋さんが大好きでよく行くので、フランス書院さんのことは知っていました。仕事で海外に行くときは、絶対に本がないといやなので空港でよく買うんです。そこでフランス書院さんの本もよく見かけましたよ。私にとってはまだ禁断という感じでしたけどね。実際にフランス書院が目の前にこんなに並ぶと、いやー、ちょっとどうしたらいいのかしら…、ドキドキしちゃいます。すごくセクシーですね。もう、ね、どうしようっていう感じですよ。

『若未亡人二十八歳 美沙子は親友の妻』(鳴瀬夏巳著 '05刊)なんてこの若さでもう未亡人ですか? ほんと、すごいですね。私の知らない世界です。この世界に踏み込むには勇気がいりますよね。私の友だちでも読んでる人っているのかもしれないですね。みんな、カバーをしてるから分かんないけど、けっこういるんでしょうね。「なに、読んでるの?」って今度チェックしちゃおうかな。

私がこの仕事を始めたのは、高校を卒業してからすぐ。きっかけはスカウトでした。スカウトってものすごく恐いですよね。すっごく怪しいし。事務所に迂闊についていって、いつの間にか裸に!? なんてこともあるわけじゃないですか。でも、スカウトをしてくれたマネージャーさんが熱く語ってくれたのと、両親にきちんと説明をしてくれたので信用できたんです。

それまで私はずっと音楽を勉強してきたので、当時はまだその道を追求したかった。ただ、私は両方をこなせるほど器用なタイプではないので、どっちかにしようかと思ったんです。それで芸能界を選びました。

芸能界に入ってからは、周りにスポーツ万能でかっこいい方はたくさんいますけど、私にとってはあくまでもお仕事の人なんです。芸能人でかっこいい人ってそのかっこよさはみんなが知ってるじゃないですか。それが私にはなんか納得できないんです。もちろん周りには素敵な方もたくさんいらっしゃいます。「いいなー」って思う人ももちろんいましたけど、なんか恐いんですよね。「私のことを本当に見ているの? アイドルとしての松田純を見ているんじゃないの?」ってどうしても思っちゃうんです。そういう戸惑いもデビュー当時はありました。だから、大人になって好きになった人は芸能界とは全然関係ない人でしたね。

私はファザコン 松田純01
私はファザコン 松田純02