元気いっぱいのグラビアアイドルから大人の色香を纏った女性へと変貌を遂げた松田純。初恋や中学時代の甘い思い出など自らの恋愛の歴史を語ってくれた彼女には、普遍的に抱き続けてきた理想の男性像があった。
小学生の時に、隣の席に座っていた男の子。すごく背が高くて指がキレイだったことを憶えています。別に指に拘っているわけじゃないんですけど、その男の子の印象として、キレイな指っていうのがありますね。ちなみにこれ、1年生の時の話なんですけどね(笑)。
その彼のことは6年生までずっと好きだったんです。私は中学になったら引っ越さなきゃならなかったので、みんなとは同じ中学に行けなかったんです。だから、最後のバレンタインに彼に渡そうと思って用意したんですけど、なんかタイミングが合わなくて渡せなかった。その後、彼の母親から聞いたんです。「この子、チョコをもらえるの、ずっと待っていたのよ」って。好きならちゃんと好きって伝えないといけないんだなって小学生ながら思いました。
中学の時は、好きになったのはやっぱり先輩でした。今考えると、その先輩も初恋の人に似ていたかも。背が高くて、表だってヒーローというタイプではないんですけど、みんなに慕われていました。指もたぶんキレイでしたよ(笑)。卒業式の時はもちろんボタンをもらいに行きました。懐かしいなー。ちなみにそのボタン、この前、家を掃除してたら出てきたんです。ちゃんと袋に入って、中学生の頃の私の字で「先輩のボタン」って書いてありました。2歳しか違わないのに当時はすごい大人に見えたんですよね。ほんと、青春って感じ。
男の子と付き合ったってのは、この中学の時が初めて。でも、ほんとかわいいお付き合いですよ。靴箱に「頑張ってね」って手紙を入れたり、一緒に帰ったり。彼は陸上部でスポーツを一生懸命やっていた人でした。当時、私はすごくいじめられていて、信頼できる女の友だちってあんまりいなかったんです。だから、男友だちの方が多かったので彼らと話していると、「あいつは男好きだ」なんてさらに言われたりして…。付き合った彼は、私がいじめられているのを知ってるはずなのに普通の態度で接してくれたんです。その優しさに惹かれたんですね。
家族にもずいぶん支えられたのを覚えています。母がこんなことを言ってましたね。「いじめられたほうが絶対にいい」って。私、全然意味が分からなかった。けれど、よく話を聞いたら「いじめられている気持ちはいじめている人には分からないから、その分、あなたは優しくなれるのよ」っていうことだったんです。