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今月の放言

私はファザコン 松田純

直筆短冊

元気いっぱいのグラビアアイドルから大人の色香を纏った女性へと変貌を遂げた松田純。初恋や中学時代の甘い思い出など自らの恋愛の歴史を語ってくれた彼女には、普遍的に抱き続けてきた理想の男性像があった。

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プロフィール 松田純

1977年6月7日生まれ。東京都出身。デビュー後、その抜群のプロポーションと笑顔で一躍人気に。グラビア、テレビ、映画、ラジオなど多方面で活躍。主な作品として映画『秘密の花園』、写真集『LUNA JUNE』、2005唐津競艇イメージキャラクター他多数。現在、ラジオDJとしてinterFM『Sieste a la plage』(月曜~金曜13:54~)に出演中。

第4章 彼に父を求めて

私、気になる人がいると、とにかく目で追っちゃいます。周りから見ても私の好きな人は一目瞭然らしいです。そんな自分を分かっていても、ついつい見ちゃうんですよ。ちなみに男の人って後ろ姿がいいですよね。すごい小さいときの話ですけど、ブレザーを着ている同級生の男の子がとてもかっこよく見えたんですね。ちょっとたくましい男の背中って感じで。男性のみなさん、女性はけっこう後ろ姿を見てますよー。後ろ姿でも一番大事なのは、やっぱり肩かな。男の人のスーツって武器だと思いますよ。仕事をバリバリやってる感じに惹かれる一瞬って女だったら絶対にありますよ。

今まで年下の人を好きになったことはあるんですけど、やっぱり年上の方といたほうが自分にとって安心感があるんです。これはきっと子どもの頃から大人の中で育ったからじゃないかな。スーツの後ろ姿好きもこのへんから来ているのかもしれないですね。兄弟も年が離れていたので、年齢の近い友だちと話すより年上の方と話すほうが私としては楽なんです。

でも、年上といってもお父さんと感じてしまうか、男性を感じるのか、大きな別れ目ですよね。けっして年齢的なものじゃないと思うんです。たとえばアドバイスをするにしても、お説教的になってしまうとこれはお父さんになっちゃうんです。私と同じ目線で考えてくれるのかがポイント。だってお説教ってイヤですもん。

また、年上の方っていろんな場所を知っているし、エスコートの方法も知っているじゃないですか。なんかあまりにも完璧すぎると、「どの女の子にもこうするのかしら…」って思っちゃうんですよね。もちろん良かれと思ってしてくれているのは分かっています。LEONとか頑張って読んで勉強してるんでしょうけど、私はちょっと失敗したり、ちょっと間があったりしたほうが魅力を感じてしまいます。その“ちょっと”がすごく難しいんでしょうけどね。

昔から頼りがいのあるたくましい男性に惹かれるんですよね。というのも私、小さい頃からファザコンなんです。父がとっても大好きで、父のような人、または父と一緒にお酒を飲んでくれるような人がいいなってずっと思ってる。「お父さんの洗濯物といっしょに洗わないで」なんていう思春期の頃によくある父に対する不快感なんて全然なかったし。恋愛の相手として完璧に父を求めているわけじゃないんですけど、どこかにそういう部分はあるかもしれないですね。だからかな、年下の男性にあんまり興味がないのは。

私はファザコン 松田純07
私はファザコン 松田純08