イラストレーター、デザイナー、フォトグラファ-。クリエイターとしてさまざまな顔をもつ常盤響。芸術的才能の固まりのような氏が抱く恋愛観や性に対するポリシーは、外見だけみれば先天的なものと後天的なものが入り混じった、ごくごく普通なもの。だが根本的に違うのは、思春期にむくむくと成長した自意識と大人への憧れ。それらはどちらも常人には太刀打ちできない、高い壁と深い闇へと変貌を遂げた。
僕の写真集は女性も買ってくれているんです。「写真集を見てオナニーしてます」みたいな反響がくると嬉しかったりしますよね。僕は写真を撮るとき「目の前にいるこの子が世界で一番カワイイ」と思いながら撮ってます。もちろん、それが電卓であろうが飛行機であろうが何だって撮ってるときはかわいくて舐めたくなりますよ。
女優も素人も単なる職業の違いなだけで、女のコであるっていうことに変わりはないんですよ。写真を撮るときっていうのは、かなりセックスと近い行為。それが、風景であっても、女の子であっても。そして僕が写真を撮るうえで最も重要なことはそのコらしさをいかに出すかということ。同じ女性を撮るのでも、カワイイと思いながら撮るのとそうでないものっていうのはやっぱり違いますからね。「舐めろ」って言われたらいくらでも舐められるくらいじゃないと、僕にとっては撮ってても意味がないんです。セックスも同じだと思うんです。2つだった固体が交わることで1つの固まりになる。それは撮影の中でも同じなんです。
僕は元々フォトグラファ-ではないから、初めて写真を撮った時、2~3mも離れた場所から撮ったって女のコの気持ちなんかわからないし、僕の気持ちも伝わるとは思えなかった。だから超広角レンズを使っ15cmくらい手前から撮るんです。そしたら何もいわなくても察してくれるんじゃないかと思ったんです。女のコの場合は最初こそ緊張してますが、撮っているうちにだんだんと許してくれるんです。そうなるともう、どんなコでもどう撮ってもかわいいんです。そうやって引き出したその人らしさを、僕はただどれだけ受け止められるのか。いつもそんな風に考えて写真を撮っています。
僕は国内外を問わず、知らない土地に行ったらその土地の風俗に行きたい方なんです。たまっているから行くというものではなくて現地の人しか行かないリアルな風俗へ行って色々見たり体験することが好きなんです。以前サンフランシスコに行ったときに1人でプラッと行ったんですが、受付に太った黒人のおばちゃんが出てきて、部屋に入って待ってたらそのおばちゃんが入ってきたんですよ。さすがに最初は驚きましたが、終わったあとはその大きなおばちゃんがしなだれかかって枕元で寝てるわけです。「ねえ、今度いつ来てくれるの?」みたいな会話しながら(笑)。もうそんな風になったら、太ったおばちゃんも僕にとったらカワイ子ちゃんですよ。帰り際に店の前でキスとかしちゃいましたから(笑)。
(文:オオサワ系)