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今月の放言

支配者と甘えん坊が混在する究極のS人間 三沢光晴

直筆短冊

際立った強さと、厚い人望、卓越した経営プランを武器に、日本のマット界を牽引しているプロレスラー三沢光晴。華麗なる格闘経歴に隠された性遍歴、恋愛哲学とはどのようなものなのか? 過去の経験はもとより、自身の理想の女性概念もまた体格同様、規格外なものなのか? 照れ笑いとともに生まれる温もりのある言葉に耳を傾けてみよう。

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プロフィール 三沢光晴

埼玉県出身。足利工業大学付属高校時代にアマチュア・レスリングで国体に出場、フリースタイル87キロ級で優勝。全日本プロレスに入門後、2代目タイガーマスクとして活躍。ヘビー級転向後は、全日本プロレスに存在するすべてのタイトルを獲得。'00年7月に株式会社プロレスリング・ノアを設立。

第2章 往復4時間!? 決死の夜這い生活

初めての彼女は、中学~高校とずっとそのコ(猫顔のぽっちゃり系)と付き合っていたんですが、高校は寮生活で会う時間がなくなっちゃったんです。だから夜中、終電で彼女の家に行って始発で帰るっていう生活を続けていました。俗にいう「夜這い」ですね。彼女の親が寝静まった頃合いを見計らって、窓から入ったり、ベランダをよじ上って2階の彼女の部屋へ侵入するっていう。行くときは前もって電話したり、あと急に行ったりもしました。もちろん急でも「帰って」とか言われたことはなかったですね。

バレたことはないんですが、今思えば「あれは(向こうの親に)バレてたなぁ」って思うことはあります(笑)。忍び込んでいる最中に、色々な経緯から、なぜかその日は彼女のお母さんが彼女の部屋に寝ることになって。もうテンパりました(笑)。お母さんが寝静まるまで、じっとファンシーケースの中に隠れてましたね。

僕にとってはそれがまた窮屈だったのと、あと夏の暑さのせいでガサゴソと音をたてちゃって。するとお母さんが「なんかうるさいねえ」みたいなことを言うわけですよ。もう寝静まった瞬間、窓から逃げるようにして脱出しました。恐らくお母さんも、俺がいるのはわかっているけどどうしよう? みたいな感じだったんじゃないですかね。

初体験はその彼女だったんですが、実際にセックスをするまでにはかなり時間がかかりました。だって足をあげて入れることなんて、知りませんから。もちろん成功したときも嬉しかったですが、それよりも最初におっぱいを触ったときの方が感動しましたね。だって普段、彼女と普通に手をつないでいるだけで勃起しちゃうレベルですよ。「世の中にこんなに柔らかいものがあるのか!」っていう(笑)。あれって男にはない柔らかさじゃないですか。だからといって、僕は別におっぱい星人というわけでなく、むしろあまり大きいのは好きじゃないですね。まあ手のひらサイズっていうんですか、Bくらいで充分です。大きさは全然気にしないですね。

片道約2時間もかけて、毎日のように会いに行ってましたが、疲れるとかそういうことはなく、むしろそのときは「ただ会いたい」っていう気持ちしかなかったですね。一緒にいる時間がすごく貴重で、あと彼女の肌や彼女の部屋の匂いが、すごくいい匂いというか癒される感じで。昼間は一日中練習で、夜は会っていたら寝る時間がなくて大変だけど、彼女に会いさえすれば、「よしっ、明日もがんばろう!」っていう気になってたんです。そう考えると恋愛ってすごいですよね。

支配者と甘えん坊が混在する究極のS人間 三沢光晴03
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