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今月の放言

支配者と甘えん坊が混在する究極のS人間 三沢光晴

直筆短冊

際立った強さと、厚い人望、卓越した経営プランを武器に、日本のマット界を牽引しているプロレスラー三沢光晴。華麗なる格闘経歴に隠された性遍歴、恋愛哲学とはどのようなものなのか? 過去の経験はもとより、自身の理想の女性概念もまた体格同様、規格外なものなのか? 照れ笑いとともに生まれる温もりのある言葉に耳を傾けてみよう。

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プロフィール 三沢光晴

埼玉県出身。足利工業大学付属高校時代にアマチュア・レスリングで国体に出場、フリースタイル87キロ級で優勝。全日本プロレスに入門後、2代目タイガーマスクとして活躍。ヘビー級転向後は、全日本プロレスに存在するすべてのタイトルを獲得。'00年7月に株式会社プロレスリング・ノアを設立。

第3章 格闘家はセックスも強い、と言われるけれど……

当時は「浮気するやつなんてバカだ」って、本気で思っていたくらい好きだったその彼女とは、僕に別に好きな人ができたことで別れることになりました。大人の世界に入って、色々な刺激を受けて何かが変わったんでしょうね。その後、新しく好きになったコと付き合うようになったんですが、その頃から本命以外につまみ食いをするようになって……(笑)。一度そういった違う魅力を味わってしまうと「色んなものを知らなきゃいかん」っていう風になりましてね。調子いいですよね、なんか。

もう色々ありましたね。一度、ダブルブッキングっていうのがありました。まず、一方の女のコの部屋に行って一回やって、帰って寝るからって言って部屋を出た後に、また別のコのところに行くっていう。若いときの話ですが、もう二人が限界だと思いましたよ(笑)。正直、楽しくはなかったですね。

あと昔は風俗のはしごっていうのもありました。当時はまだトルコって言われてた時代です。最初に接待みたいな感じで行って、帰ってきたら馬場さん(師匠であるジャイアント馬場)が、そこにいた後輩と一緒に「おまえちょっと行ってこい」みたいなことを言い出して。俺はもう行ってきたのに後輩が「行きましょう」って感じで待ってるわけですよ。「俺はもう、今行ってきちゃったから」って断ったのに、あんまり頼まれて断りきれずに行きました。もちろん、さっきとは違うお店に行きましたよ(笑)。

あとこれも若い頃ですが、外人さんともしました。時効ですからあれですが、高校生のときに遠征で一ヶ月くらいアメリカを回ったんですね。そのときに、そのホームステイ先の娘さんが、英語で「夜部屋来ない?」みたいな感じで誘ってきて。僕なんかカタコトしかわかりませんでしたけど、とりあえず「ラッキー!」みたいな感じで部屋に行きました(笑)。向こうの女のコって大人っぽく見えますが、年齢的には同い年くらいのコだったんじゃないかなぁ。

スポーツ選手や格闘家はセックスが強いってよく言われますが、ねちっこさというかスケベなのは確実に一般の方でしょうね。個人的な話ですが、俺の若いときなんかははもう「やんのかやんねえのか」っていう、わかりやすい感じですよ。「今日どうすんの」みたいな。「帰る」っていわれたらスパッとあきらめるし、「え~!」っていったら脈アリ(笑)。「今度またね」なんて言われた日には「もう次なんてねぇから」っていってやりました。

そういう単刀直入な感じなので、コスプレ欲とかそういう面倒くさいやつは全然ないし、興奮もしないですね。「どうせ脱ぐじゃん」みたいにしか思ってないですから。服を着たまま、なんて嫌いなんです。「脱げ!」っていいますよ(笑)。ボタンやブラのホックを外すのさえ「面倒くせえ」です。自分のフェチを強いて挙げるなら肌でしょうね。もちもちした、きめ細かいのが好きですね。触りながらとか、抱きながら寝ると単純に気持ちいいなあって思いますよね。まぁ、でもこれは、強いて挙げるならっていうことですよ。

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