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今月の放言

巨エロスはビジュアルよりイマジネーション 浦えりか

直筆短冊

腐女子である。イメージとしてはちょっとあれだが、アイドルである。マンガやゲームはもちろん、プロレスとハロプロを心から愛してやまない21歳。もちろん、会話の端々で口をついて出てくる、いわゆる“ヲタ用語”もよどみない。偏質的な趣味をもつ彼女、果たして恋愛観はいかに。大きな瞳をさらに見開いて真剣に語る姿は、ときに21歳以上の女性、ときに21歳以下の少女にも見えた。

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プロフィール 浦えりか

1986年、6月2日生まれ。神奈川県出身。グラビアを中心に、テレビや舞台など様々なフィールドで活躍する“ヲタドル”。現在、はなわプロデュース『中野腐女子シスターズ』のメンバー(プロレスヲタ、ハロプロヲタ)としても活動中。話題沸騰中のブログ『浦えりかのv裏vえりか。』も要チェック。

第1章 親の官能小説を見つけたときの衝撃

(フランス書院文庫を前に)こういう本はあまり見る機会がないので、何か変な気分ですね(笑)。まず絵のインパクトが強いですよね。私はギャルゲーをしたり、レディコミを読んだりしてたんですけど、レイプ系が好きみたいですね。なんか、最初は抵抗しているにも関わらず、だんだんと諦めて、しまいには受け入れていっちゃうさまっていうか。あれが好きなんですよ。

だから『レイプ百貨店 令夫人と悪魔外商部員』(北都凛・著'07年9月刊)とか、ちょっと気になっちゃいますね。逆に母モノなんかはナマナマしくてだめですね、うちの母親とか想像しちゃいそうだから(笑)。

あっ、そういえば昔、家の中でうっかりエロ本を見つけてしまったことがありました。それが結構ハードだったので、今でも鮮明に憶えてますね。なんか、すごい分厚い官能小説で。若奥さんが凌辱されちゃうっていう内容でした。さすがにこういったシリアスな官能小説は読んだことはないですけど……。

でも、漫画やゲームだと、声とかビジュアルで表現されちゃってて恥ずかしいし、なんかダメなんです。だから最初から最後まで文字だけしかないっていう、小説が一番好きですね。電車の中でも普通に読めちゃうじゃないですか。あっ、ちょっとした挿絵とかもなしですよ。イマジネーションだけが頼りっていう。小説だと渡辺淳一さんとか、山田詠美さん、大石圭さんとかを読みました。渡辺さんの『シャトウ ルージュ』とか、結構激しいですけどおもしろかったですよ。

ただ、中学の頃なんかはギャルゲーが好きで、やってましたね、ゲームの『夜勤病棟』とか。あとそういった感じのノベルズもこそこそと読んでました。ただ一度だけ、母親にバレちゃった時があって。その時はかなり気まずい思いをしました。エロ本を見つかった男子って、こんな気分なんだろうなあって(笑)。

小中学校の頃って、女子だけでみんなで集まって恋愛とか性の話とかってしましたけど、私は他の人とちょっと違ってたみたいですね。特に恋愛に関しては一目惚れっていうのか、すごい好きな人がすぐにできて、超積極的にアプローチするんですが、すぐにフラれる、というか怖がられるっていう……(笑)。中学1年の時、三人の男子に告白して三回フラれました。

巨エロスはビジュアルよりイマジネーション 浦えりか01
巨エロスはビジュアルよりイマジネーション 浦えりか02