腐女子である。イメージとしてはちょっとあれだが、アイドルである。マンガやゲームはもちろん、プロレスとハロプロを心から愛してやまない21歳。もちろん、会話の端々で口をついて出てくる、いわゆる“ヲタ用語”もよどみない。偏質的な趣味をもつ彼女、果たして恋愛観はいかに。大きな瞳をさらに見開いて真剣に語る姿は、ときに21歳以上の女性、ときに21歳以下の少女にも見えた。
恋愛をしていると、基本的に私が飽きちゃうんですけど、でも過去に一人だけ、付き合っているときに向こうからフラレたことがあって。その人を本当に好きだったので、ショックでしたね。相手の人に好きな女のコができちゃったみたいで。でもそうなってしまった以上、仕方ないじゃないですか。だから自分の好きな、その人が幸せになればいいやって思って、あっさりと諦めました。好きな人を思うキモチって、こういうカタチもありなのかなあって……。
綺麗なカタチで別れたので、その人とは今でも凄い仲良しですよ。その人は確かにカッコ良かったんですけど、私の好みではなかったんです。その人はそんなに濃い顔ではなかったんです(笑)。だから、昔から私の好みのタイプを知っている人からは「何で!?」っていう感じだったみたいですね。彼が私と付き合った理由ですか? 多分、うざかったんじゃないですかね、私がすごいプッシュしてくるから。「しょうがねえなあ、付き合ってやるか」みたいな(笑)。
私が恋愛すると、その人に好かれようと思って、好みとかも全部把握しようとしちゃいます。趣味も私が合わせちゃいますからね。もう相手が「×××が好き」って言おうものなら、その趣味について掘り下げます。あと彼もヲタだったら尊敬しますね。その人と同レベルで語れるようになりたいので、ぜんぶ勉強しますね。そうしているうちに私もハマると思いますから。そういう部分ではマメだっていわれますね。基本的にストーカー気質なんですよ、ホント(笑)。好きな人ができると、住所を頼りに家を調べたりして。
あと恋愛期間中は何ごとも頑張れちゃうんですよ。中学の時も好きな人ができたりすると、恋愛が原因で成績が下がるのが嫌で、すごい勉強を頑張って。好きな人がいると成績が上がって、いないと下がるっていう(笑)。好きな人が頑張っているんなら、私もそれ以上に頑張らなきゃって思うんです。合わせる顔がないって思っちゃっうんですよね。
だから私のことなんかより、仕事を頑張ってくれる人の方が好きなんです。「誰よりも君が好き」っていうのは鳥肌が立ちますね。やっぱり自分の人生は人に左右されるものじゃなくて、自分で作るものじゃないですか。だから、そこでオンナに流されちゃうような男はいやなんですよ。まあ、そういうちゃんとした男の人ほど、なかなか女性に振り向いてくれないんですよね。だからきっと憧れで終わっちゃうんですよ(笑)。
でもそういうちゃんとした部分があっても、例えば電車で足をガニ股で開いて座る人とか、あと七人掛けのところに六人で掛けて、全く気にしない人となると、もう絶対に付き合えないですね。なんか「イラッ」とするんです。どんなに好きでもダメです。多分そういう人って、言ってもわからないし、全ての面において分かり合えないと思うんですよね。