女性を撮らせたら右に出るものはいない、と言わしめる希代の写真家である。被写体も気づかないうちに、その心を裸にし、瞬時に魅力を切り取る才能は、まさに百戦錬磨。果たしてこの、単なる女性好きでは済まされない、プレイボーイも真っ青な女心掌握術は、いかにして培われたのか。いやそれとも、神様から授かった才能だったのか……。
僕は女性の好みがないんですよ。極端な話、道で目をつぶって適当に捕まえた人とかでも、全然いけますね。突き放した言い方だと、誰でもいいっていうかね。カメラマンっていう仕事は、女性の魅力的な部分だけをとり上げて、それを見せているような仕事でもあるから、そういう意味では、カメラマンに向いてるんじゃないかなあって思いますね、まあ後付けですけど(笑)。 常にたった一個の部分だけを見て、人を好きになれたり、行為に及べるっていう自信はありますね。
だから極端な話、今この(取材を行っている)ホテルで仕事をしている従業員さんとかOLさんとかも、ほぼいけると思いますよ(笑)。とはいっても70歳の方とやったことはないのですが、してみたいとは思いますね。世間体とか家族のこととか、色んな面倒なものを取っ払っちゃったら、基本的にはできると思いますね
今、葉山に住んでて、横須賀線を使って通勤しているんですよ。というのは、電車なら本を読んだりする時間にあてられるっていうので。電車通勤にして気づいたんですが、色んな女性を見れるっていうのが楽しいんですよ。もう、老いも若きも色々な女性がいて。たまにグリーン車に乗るんですけど、グリーン車って一階と二階に分かれてるじゃないですか。で、一階だとホームに入った時、ちょうど女性の脚が見える位置になるんですよね。ホント、脚を眺めながらビールを飲むっていうあれが最高でね(笑)。
だからって脚フェチかって言われるとそうじゃなくて。僕はわりと通り一辺倒で、胸とか尻とか普通のパーツが好きですね。知人のスタイリストさんに言われたんですが、23.5っていうサイズが、女性の靴のデザインの中で、最も完成度の高いサイズだっていうんです。それを聞いて靴を集めたいなあって、ふと思いました。特に、ヒールのある靴が気になりますね。で、色だと赤。靴のかかとからヒールにかけてのフォルムが好きですね。厳密にいえば女体を感じているのかもしれませんが、意識の上ではないです。なんか、かかとの裏部分に触れるっていうのは、すごく特別というか、プライベートな感じだと思うんですよ。ちなみにこれは、靴のみで完結するエロスで、履くとか履いている人を想像するとか、そういう行為のためのものではないんです。