恋愛をしたときに我を忘れるか、ですか？　そうですね、過去に一度、大学生のときに、恋愛をちゃんとしようって思ったときがありました。好きな女のコがいて、告白もしたんですが、O.Kの返事がもらえなかった。もう、ホントに好きで付き合いたいと思っていたので、すごく策略的だったんです。普通っていうか、一般的にはもっと情熱的であったり、感情に任せて行動しちゃうのかもしれないけど、ちゃんと作戦を練って、少しでもつき合える確率が上がるようにしました。で、色々と研究をした結果、いい方法を見つけたんです。

まず人って、自分のことを好きになってくれた人のことを、好きになっちゃうっていうのがあるじゃないですか。だから、僕がその人のことを好きだっていうのは、確実にアピールしました。あと、これは本で読んだんですけど、好感度っていうのは「会った回数」に比例するみたいなんですよ。どれだけ信憑性があるのかは微妙ですけど、でもその女のコとは、できるだけ顔をあわせるようにしました。まあ最終的には付き合うことができたんですけど。そのときに思ったことがあって、恋愛って情念的なものだけではなく、意外とロジカルなんだろうなあって。もちろん、根っこの部分にはパッションもあったんでしょうけど（笑）。

僕自身、恋愛に限らず、情念的な部分もあるんでしょうが、なかなか感情にまかせて行動するっていうことはないですね。我を忘れるっていうことにすごく憧れます。たまにライブとかで踊り狂ってる人とか見ると、「いいなぁ……」って思います。お祭りで“わっしょいっ！”って言いながら、御神輿を担いでる人とかもそうです。それができたら楽しいとは思うんですけど。恥ずかしいっていうのが先に立ってしまう。自意識が強いんじゃないかなあ、きっと。あとは作法がわからないっていうか、乗るセンスがないっていうか。下手なんでしょうね、そういうことが（笑）。

女性にとって不可欠なものって、やっぱり羞じらいですかね。そこは恥ずかしがって欲しいなっていうポイントがある。例えば相手の女のコが、お金を払うっていう行為に対して、どういう羞恥心を持っているのかとか。物欲に対しても、どういう付き合い方をしているのかっていうことですよね。もちろんこれは、お金を出すことに羞じらいがなきゃいけない、というわけでないですよ。