大仁田厚。“ファイヤー!”でお馴染みの男である。レスラーであることに加え、学生や議員、役者……。キャリアは変われどその都度、自らの人生を独自のカラーで塗りつぶしてきた御仁だ。マニュアルという言葉など存在しないこの男は、果たしてどんな性愛感を抱いてこれまで生きてきたのであろうか。電流爆破じゃ見られない、衝撃の告白に刮目すべし。
(フランス書院文庫を前にして)熟女モノが多いんだなあ。この中だとパッと見、『レイプ百貨店~令夫人と悪魔外商部員~』(北都凛・著'07年9月刊)とかおもしろそうだな。ほら、基本的に俺はSだから(笑)。こういう官能小説は買ったことはないけど、嫌いじゃないよ。これ、成田とか羽田とか、空港で見かけるよね。海外に行くときの長時間のフライトとか、飛行機の中で読んだりする人とか。なんか、機内で黙々と一人でエロスな世界を作るっていう感じだよね。あっ、そういや15~20年くらい前にフィラデルフィアに行くとき、一度だけ読んだことがあったよ。そのときは人妻系だったかなあ……。ちょっと忘れちゃったけど。
子供のころはホント、“クソ”がつくくらいのガキだったよね(笑)。だって15歳で日本一周の旅に出かけるようなやつだからさあ。我ながらアホだって思うよ。当時は、体こそ大きかったけど、いわゆる“ガキ大将”っていう感じではなかったなあ。俺らは、昔から周辺地域にあった番長制度をなくしたりして、意外と平和主義だったんだよ。こう言っても、今まで誰も信じてくれないけど、個人的には人を殴ったりするのは嫌いだし。だから、猪木(アントニオ猪木)さんのビンタ一発3万円っていうのも否定的なんだよ(笑)。世間の人はそうは思わないかもしれないけど、俺は弱いものいじめとかしないし、もしいじめっこがいたら、そいつを注意するっていうタイプだったね。まあ信じないだろうけど(笑)。
プロレス界に入るまではホント、硬派な感じだったから周りの女子とかには、全くといっていいほど興味がなかったな。でも小学校のときの担任の先生だけは違ったね。あれが俺にとっての初恋だったんだと思う。しかも今考えるとたぶん、あの先生は、今流行の人妻だったよ。いつもタイトスカートを穿いた黒髪でさあ、年齢は20代後半から30代前半くらいって感じで。普段は教室の中で“ウォーッ!”とか大声を出したりして、うるさく駆けずり回っているのに、その先生がガラッってドアを開けて教室に入ってきた途端に、なぜかもの静かな感じになって、イイ子になっちゃって(笑)。恥ずかしいのかなんなのか当時はよくわかっていなかったけど、かなり意識してたね、ガキなりに(笑)。