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今月の放言

セックスは野獣であれ 大仁田厚

直筆短冊

大仁田厚。“ファイヤー!”でお馴染みの男である。レスラーであることに加え、学生や議員、役者……。キャリアは変われどその都度、自らの人生を独自のカラーで塗りつぶしてきた御仁だ。マニュアルという言葉など存在しないこの男は、果たしてどんな性愛感を抱いてこれまで生きてきたのであろうか。電流爆破じゃ見られない、衝撃の告白に刮目すべし。

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プロフィール 大仁田厚

長崎県出身。'73年、ジャイアント馬場に憧れ、全日本プロレスに新弟子第一号として入門し、翌年デビュー。'80年代以降はレスラーでありながら、タレントや俳優活動も開始。さらに'01年には参院戦に比例区で出馬して当選するが、'07年6月に突如引退。最近は50キロのダイエットに成功し話題に。著書『やせたい人は運動するな!―1日5分タッチダウンダイエット』(ダイヤモンド社)が絶賛発売中。

第4章 駅弁こそ、男のあかし

俺の中でセックスっていうのは、特に女性と付き合っているときは、重要なポジションを占めるよね。そのときは野性的じゃなきゃダメだと思うし、男ならガンガンいかなきゃな。「すいません」なんて言って、こそこそ入っていくようなヤツはダメ。つねに主導権を握って、とにかく理性なんかすっ飛ばして攻めていかないと。俺の中でのセックス観としては、持ち上げる、いわゆる駅弁でやれなければ男は終わりだなっていうのがあるんだよね。俺は絶対に持ち上げるから、ガッー!!と(笑)。あと基本的にフェラは重要。もちろん、そうやって奉仕してくれた人には、それ以上のことは返してあげたいとは思うしね。

今年で50歳なんだけど、同年代の中では、性欲はめちゃめちゃ強いよ、きっと。秘訣はアドレナリンだろうなあ。よく、試合前は絶対にセックスをしないとかっていう格闘家やボクサーの人もいるみたいだけど、俺に限ってはそれは全くなし。ダメだよ、そんなヤツは、ガンガンやるべきだよ。個人的にはタイトルマッチだろうが何だろうが、全然気にしないね。むしろタイトルマッチとか、そういうデカい試合の前だからこそやるべきだろう。さらに、終わったあとのアドレナリンが出まくってる状態でやるのが、これがまたいいんだよ(笑)。

電流爆破とか、尋常じゃないくらい恐ろしい修羅場を体験して、体は傷だらけだけど、女性にムチで叩かれたいと思ったことはないね。Mじゃないから俺は(笑)。だって、リング上でMだったら大変だろう!? ワザをかけられるたびにキモチ良くなっちゃうわけだから、そんなんじゃ試合にならないよ(笑)。

基本的に変態に定義なんかないんじゃない? 変態は変態でいいんだよ。ルールの中での変態なら悪くないよ。お互いが良ければ何をしてもいいと思う。よくいるじゃない、SMとか、コスプレとかさ。あと女性特有のチーズの腐ったような匂いを嗅ぐのが好きだっていうやつとかね。でもそれは変態とは思わないね。もちろん、俺は相手が求めてきたらやってみるよ。もちろん男でなく女とね(笑)。

そういや昔、プエルトリコに行ったときに、気に入った女性がいて、やりたくて仕方なくなって、部屋に連れ込んだんだよ。そしたらあまりにも上手いんだよ、フェラが。で、そのまま勢いでやりたくなって脱がしたら、×××が付いてたんだよなあ、……唖然としたよね(笑)。でもまあそれも、今となっては良い経験だよ。

(文・オオサワ系)

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