その筋の人に間違えられたこともあるという、現役時代のトレードマークであった「パンチパーマ」が、芸名の由来だ。'89年にオリックスからドラフト1位で指名されるほどの野球エリートでありながら、親しみやすいキャラと精悍なマスク。これでモテないわけがない。武勇伝をあげたらキリがないが、そこに悪評は残らない。愚直なまでに実直な性格は、たとえ一夜限りの関係の中においても女性に伝わるのだ。
時効だからもう言っちゃいますけど、プロの時代はもう回転寿しのごとく、来るもの来るものパクパク食べてましたよ。トロが食べたいんですけど、トロが一周回ってくるまでに、まあイカでも食っとくかっていうこともしたり。あと、あるときなんか午前中に1人、午後に1人、夜に1人って感じで、女性と会ったこともあります。まあ、そんな日々でしたね。
ただそんな中でも、溺れるほど好きになった人がいました。1つ年上の水商売をやってた人なんですけど、あんまり好きだったので結婚しようって言ったら「私と結婚したら不幸になる」って言われて。さらに「結婚しなくてもいいじゃない。あなたは結婚しても、またこうして会えれば私はそれでいい」って言うんですよ。そんなこと言われたら燃えますよね。ところが2年くらい付き合った頃、ある日いつものように家に行ったら、テレビの上に彼女と彼女の子供の写真があって。隠し忘れたのか、はたまた僕が入れ込み過ぎていることを知っててわざと置いたのかはわからないですけど。でもまた、それが逆に燃えるんですよ(笑)。で、後から知ったんですが、彼女は1つ上じゃなくて6~9歳くらい上だったみたいで。で、また別の日に、プロに行くことが決まって会いに行ったときには、すでにマンションを引き払っていなくなってました。それ以降はまったく会ってないです。僕のことを本当に考えてくれていたんだなあって、今は彼女に感謝しています。
僕の時代は写真週刊誌もノーマークでしたから、各地方ごとに会う女性がいたわけですよ。遠征に行ったらまず行きつけの店に行って、そこのママが「明日、女のコを連れて応援に行くね」って言ってくれたりね。そしたら派手な服を着た5~6人の女のコが「パンチ~、今日打ったらヘネシープレゼントだからね~」とかってスタンドから叫ぶわけですよ。そしたら球場は盛り上がるわ、僕は燃えて打つわ、スポンサーさんは喜ぶわで、みんなが盛り上がって楽しかったですね。
最近は酒を飲むと眠くなっちゃうし、女のコの店に行っても会話を楽しむ方が多いですね。ピンク系に行くなら、ちゃんとコンディションを整えてから臨まないとイヤなんですよ。相手の女性に「パンチ君って元気なイメージだったけど、あっちの方は意外とダメだったわ」なんて言われたくないですし(笑)。
そういった事情で、最近はピンク系の店も行かず、セックスもせず、もっぱらオナニーなんですが、そんな生活をしていたら、究極の快楽はオナニーなんだっていうのがわかりました(笑)。
(文・オオサワ系)