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今月の放言

一生拭えぬ女性へのコンプレックス 深水元基

直筆短冊

身長190センチで端正なマスク。職業、俳優。今をときめく映画『クローズ ZEROⅡ』では、物語のキーマンとなる林田恵、通称“リンダマン”を演じるほどの男である。これでモテないわけがない。どれほどの武勇伝が聞けるかと思いきや、口をついて出てくる言葉はどれも穏やかなワードばかり。見た目とのギャップがある恋愛&性愛談義。聞き手として額面通り受けとることができないのは、男としての嫉妬がそうさせるのだろうか。

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プロフィール 深水元基

東京都出身。18歳よりモデルを始め、その後俳優へ転身。最近は映画を中心に活動している。4月11日より全国で公開される話題の映画『クローズ ZEROⅡ』(三池崇史監督作品)を筆頭に、『ガチバンⅡ』(元木隆史監督作品)、『非女子図鑑-混浴heaven』(オースミユーカ監督作品)など、今年は出演作品が目じろ押し。また俳優業のかたわら、人気アパレルブランド『CACTUS』のデザイナーとして、ファッション業界でも活躍している。

第1章 平泳ぎのときに女子の股間が……

(フランス書院文庫を前に)正直、こんなに種類がいっぱいあるとは思わなかったので、びっくりしています。本屋さんとか古本屋さんに行ったときに「置いてあるなあ」っていう風に認識はしていたんですけど、実際に手に取るっていうことはなかったですね。あと撮影の現場に行くとスポーツ新聞が置いてあって、そこの風俗欄みたいなところに掲載されている物語を読むってくらいですね。こうやってたくさんあると、読んでみたくなりますね。個人的には『人妻』とか『熟女』的なものが気になりますね。ここにある作品だと『淫猟夢3 肉楼に棲む人妻と美少女』(綺羅光・著 '09年2月刊)とかですかね。

中学くらいから、友達同士でエロ本の回し読みが始まって、性に対する興味が湧きました。当時は『デラべっぴん』とかが出回ってて、アダルトビデオの情報をそこから得ていました。ちなみにギルガメ全盛期で、憂木瞳さんがMCをやってたころです。飯島愛さんのビデオも、先輩からバンバン回ってきました。当時は我が家には、ビデオデッキが普通に使う用とダビング用と、二台あったんですよ(笑)。

AVでは、ツボにハマる設定とかは特になくて、そこは意外とベタですよ(笑)。ただ、アブノーマルやバイオレンス系の作品はダメですね。中学時代に獣姦モノが回ってきて、みんなで観たんですけど、観たあとに気持ち悪くなって、その日は全然眠れませんでした。あと無修正モノとかも、今はネットで気軽に観ることができますけど、僕は昔っからダメなんですよね。なんか見え過ぎちゃうっていうのがエグくて……。もちろん、本物は大丈夫なんですけど(笑)。なので、僕には今流行の「ギリモザ」とかが丁度いいです。

初恋は中学時代です。当時、僕はスイミングスクールに通っていたんですが、そのときに一緒に通ってた、他の中学の同級生です。色白で巨乳でしたね。そりゃあもう、泳ぎながらガン見してましたよ。コースで5秒間隔で泳ぎ出していくっていう練習だったんですが、そのコが前にいると、すごい頑張って追いついてました。何とか見てやろうと思って。で、平泳ぎだと脚を開くじゃないですか。開く瞬間とかもう、ずっと前を向いて泳いでました(笑)。そのおかげかどうかわかりませんが、都大会で2位になれました。よっぽど頑張って泳いでたんでしょうね(笑)。我ながらすごいなあって思います。

一生拭えぬ女性へのコンプレックス 深水元基01
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