一覧に戻る

今月の放言

一生拭えぬ女性へのコンプレックス 深水元基

直筆短冊

身長190センチで端正なマスク。職業、俳優。今をときめく映画『クローズ ZEROⅡ』では、物語のキーマンとなる林田恵、通称“リンダマン”を演じるほどの男である。これでモテないわけがない。どれほどの武勇伝が聞けるかと思いきや、口をついて出てくる言葉はどれも穏やかなワードばかり。見た目とのギャップがある恋愛&性愛談義。聞き手として額面通り受けとることができないのは、男としての嫉妬がそうさせるのだろうか。

profileName

プロフィール 深水元基

東京都出身。18歳よりモデルを始め、その後俳優へ転身。最近は映画を中心に活動している。4月11日より全国で公開される話題の映画『クローズ ZEROⅡ』(三池崇史監督作品)を筆頭に、『ガチバンⅡ』(元木隆史監督作品)、『非女子図鑑-混浴heaven』(オースミユーカ監督作品)など、今年は出演作品が目じろ押し。また俳優業のかたわら、人気アパレルブランド『CACTUS』のデザイナーとして、ファッション業界でも活躍している。

第3章 年上&年下と付き合ってみて……

高校に入ってから、合コンに行き出したんですが、最初の1年は全然ダメでした。中学時代のトラウマもあったのと、女のコのがすごくマセてて、気後れしちゃったっていうか、俺の入る隙がない感じだったんですよね。で、2年生のときにやった合コンで、僕に対してわりと積極的になってくれたコがいて。そのコにリードされる形で付き合い出しました。同い年の普通のコでしたね。もちろん初体験もそのコでした。ぶっちゃけ、真っ暗な中でもぞもぞって感じだったから、よくわからなかったし、今でもそんなに記憶がなくて、衝撃がなければ感動もなかったですね。「こんなもんか」みたいな(笑)。その後、回数を重ねるうちに、徐々に気持ちいいなあって思えるようになりました。なんか僕、女のコみたいですね(笑)。ちなみに高校時代はそのコとしか付き合ってないです。彼女以外の女のコとの接し方は、まだわからなかったですね。

その後に付き合ったのは、18歳のときに友達の紹介で、6つ年上のお姉さん系の女性でした。当時の奥手っぷりが健在で、4ヶ月くらいデートして何もしないって感じで(笑)。世話女房じゃないけど、当時はそういうタイプの女性が好きでしたね。彼女というものはこういうものだって思っていたくらい。今はちょっと、そういう女性は苦手ですけど。その人とは3年くらい続きました。その間の浮気はなかったです。他のコがいいとか、ヤリたいとも思わなかったですね。きっと性欲が薄いんでしょうね。今でもそうなんですけど、そんなにしたいって気にならないんですよね。付き合っている彼女ととすら、そういう気持ちも行為も、どんどんなくなっていくし……。性欲の強さは、中学&高校時代がマックスだったような気がします。

3人目に付き合ったのは年下でしたね。そのときは、自分がもっと大人にならなきゃっていうのがあって、彼女が何かを求めてきたら、それに対して「いいよ、大丈夫だよ」って、YESしか言わないっていう。結局、どんどん疲れていっちゃってダメでした。そのコとは2年くらい付き合いましたね

それ以降、今に至るまで彼女はいません。職業柄、言い寄ってこられることもなくはないんですが、みんながみんなそうとは思わないですけど、そういう風に近づいてくるようなコは、大概ダメですよね。好きにはならないです。僕が考えるそういうコって、俳優としての僕に興味があるだけで、僕という人間と付き合いたいと思って誘っているわけじゃないと思うんです。だから改めてデートをするっていうこともないですね。

一生拭えぬ女性へのコンプレックス 深水元基07
一生拭えぬ女性へのコンプレックス 深水元基08
一生拭えぬ女性へのコンプレックス 深水元基09