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今月の放言

女性の人格は足首にあらわれる 二宮清純

直筆短冊

スポーツに対する幅広い知識と膨大な経験に基づく冷静、かつ丁寧な解説は、素人でもわかりやすく、業界内外から評判が高い。もちろん、アスリートからの信頼も絶大である。私情を挟むことなく、つねに客観視しながらアスリートの心境やゲームの流れをうかがうことが生業である氏にとって、性愛や恋愛はどう映るのか。自身の経験も踏まえつつ、やや照れながらも、いつもの解説と同じように丁寧に語っていただいた。

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プロフィール 二宮清純

愛媛県出身。スポーツ紙や流通紙の記者を経てフリー。『プロ野球の一流たち』(講談社現代新書)、『勝者の思考法』(PHP新書)など、著書多数。

HP「Sports Communications」

http://www.ninomiyasports.com/

第4章 女性は常に勝負下着をはいて欲しい

僕の足首好きじゃないですけど、男はみんな多少なり、どこかでフェチや願望は持ってるもんですよ。僕は、ケバい女性に色気を感じるんです。化粧が濃い人にも惹かれます。なんか、自分に一生懸命サービスしてくれているような気がして。「あなたのためにここまで頑張ってきたのよ」っていうね。特に、銀座に出勤するような女性の方は、自分の商品価値というか、売りどころをわかっていますよね。あと、ヒールが高い靴を履いている女性が好きです。

大人のオンナを演じているというか、女性であることを意識している女性が、僕はいちばん美しいと思います。化粧をするとか、脚を組み替えて挑発するのも嫌いじゃないですよ(笑)。だから勝負下着なんていうものはイヤですね。女性は常に勝負下着じゃなくちゃ(笑)。

初めて女性と付き合う前、高校生のときに好きになった女性がいたんですが、その人は一つ年上でした。でも、同級生なんですよ。なぜかっていうと、彼女は家が貧しかったからいったん就職して、一年遅れで高校に入ってきたんです。社会人経験があるせいか、すごく大人びていたんですよね。他の同級生にはない、大人の色気みたいなものがありました。そういえば彼女、足首が綺麗だったなあ(笑)。普通、学校のタイツっていうのは肌色なんですが、彼女は一人だけ黒のタイツを穿いていましたね。光よりも影の部分が好きでしたね。

ただ、年上好きとか年下好きとか、人間ってそう単純じゃないとも思いますね。草食系や肉食系、やれSだMだって言われていますが、男も女も両方の顔を持っていると思うんです。お互いのバランスや、そこはかとない引き出しを探り合う関係が大事ではないでしょうか。だから、「私は××だから」と、最初から決めつけるのはどうなんでしょうね。人間って、自分で自分の知らないところがいっぱいあると思うんです。

男女の関係って不思議ですよね。世の中には同性愛の方もいますけど、基本的には男性と女性なわけです。だからお互いに足りないものを補うとか、気づかないものに気づかせてくれたりとか、男と女は補い合う関係であればいいなと思いますけどね。

(文・オオサワ系)

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