女性側では女性性機能障害といいます。これはセックス時に濡れないとか痛いっていう症状ですね。。ただ過去のトラウマなど、メンタルな原因も含まれることもあるので、治療も複雑らしいです。同じようにメンタル的な要因で、女性が絶頂感を得られない症状を、オルガスムス障害と呼びます。医学的にみると、これらは病気のジャンルに入ります。そういう人は、まず自分の体でどこが感じるか、具体的には自分の指を使って濡れてみることから始めてはどうでしょうか。ええ、マスターベーションは必須ですね。恋人まかせ、夫まかせではいけません。

イクような体を自分で作るんです。そして、良いセックスパートナーを見つけることです。性器の結合状態や体位などによってイケるときとイケないときってあるから、それも自分で知っておかなきゃダメなんです。女性の場合、なかなかそこまでは探索しないですから。でも、最終的には、「ふたりの愛」なんですけど……。お互いが気遣うことで最高のセックスに成長させることができますね。

男性のマスターベーションは自分の指の圧力なので、ED予防にはならないですね。やっぱり、女性の膣の中でイクという感覚を忘れないのが重要です。そのために日々鍛錬しておかないといけないんです。とりわけ話題になっているオナホールなんかは、使い過ぎるとEDの原因になるので、なるべく控えた方がいいですよ。キツくて気持ちいいという感覚に慣れてしまうと、女性の膣でイケなくなっちゃうんです。

あと最近は強い握力でオナニーをする中高校生が増えているんですよ。またシーツや布団、枕にこすり付けるのもよくないんです。私が運営する携帯公式サイト「恋人・夫婦仲相談所」の監修は、性感染症の専門ドクターにお願いしています。下半身に強いドクターです。先生は唖然とするようなマスターベーション事例を教えてくださいます。尿道に靴ひもを入れるような人もいたそうです。

だからこれからの時代は、正しいマスターベーションのやり方から教えていかないといけないと思うんですよ。もちろんセックスのやり方もそう。アダルトビデオを参考にした、いわゆる“オレ様セックス”をする男性がすごく多い。強引にやれば彼女も気持ちいいだろうっていう「勘違いセックス」をする男性が続出していますから。

女性の場合はマスターベーションだけじゃダメなんです。“愛されている”っていう感覚が大切なんです。妄想の中でなく人肌というのが重要。ご存じですか？　女性は男性が思うほど、（セックス）テクニックはあまり気にしていないんです。EDの旦那さんを持つ奥さんからたくさん連絡をいただくんですが、「私は挿入されたいわけじゃない、ただ抱きしめてほしい」という言葉をよく聞きます。でも男性って、EDになってしまうと奥さんをハグしたりキスしたりすらしなくなるんです。キスをして、奥さんが股間に手を伸ばしてきて、それで勃たなかったら恥ずかしい。だったら最初から何もしない方がいいっていうマイナス思考になってしまうんです。