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オトナのお仕事

なぜ他店より安く売れるのか?

第3章 なぜ他店より安く売れるのか?

当初の目論み通り、オナホールを筆頭に商品は好調な売れ行きを見せ、お店の業績は出店以来グングンと伸び続けている。特にオナホールの売れ方は半端じゃない。「グッズの中で一番簡単にできるんです。だから新商品がすぐ発売されてます。そして新商品が出る度にその世界では有名な方にパッケージデザインをお願いしてます。おかげさまでここ1~2年でアニメ系オナホールが増えて、今ではウチの主力商品です」もちろん、アニメ系オナホール以外にも注目商品がめじろ押しだ。とりわけ、中田社長から見ても革新的に映ったというオナホールの『テンガ』と、前立腺を刺激するオナニー器具『エネマグラ』の売れ方は凄まじかったという。

「『エネマグラ』は値段が8,000円前後と高額であったにも関わらず、ウチだけで月に500個は出てましたからね」さらにペペ(中島化学)とのコラボレートで製作したオリジナルの『エボローション』もバカ売れだったとか。こちらは消耗品のせいか、今でも月に1,500本は出ているという。儲けているとはいえ、これだけ激安価格だと赤字にならないのか心配になる。余計なお世話であることは十分に承知の上で、その辺をおずおずとたずねたところ、中田社長はさわやかに答えてくれた。「『エネマグラ』の場合は正確な原価は不明ですが、××××円以下といわれてますね」。……うーん、それは儲かってますね。

では一般的なバイブはいくらで作れるのかたずねたところ、驚愕の事実が判明。動揺するこちらを尻目に、もちろん中田社長は相変わらずのさわやかトークだ。「モノによるんですが、ホントに普通のバイブであれば1,000円でいけますね。ぶっちゃけ型さえ一つ作ってしまえば、中国でガンガン生産できちゃうんですよ」。さらに適正価格を実現するための秘策を語ってくれた。「ウチは一括の大量注文っていう形をとっているんです。店鋪がバラバラに発注するのではなく、ガーデン(m'sの仕入れを行なう会社。m'sはガーデン社の一部門)一社で発注することで、価格を下げるということをしてます」しかし、ほとんどの商品が一括大量注文で安く仕入れて儲けを出している中、例外もある。「コスチューム関係はキツイですね。しかもポラ撮影を行って30%引きになったら儲けなんかないです(笑)。ただあのシステムはコスチュ-ム売り場の顔ですし、購入する方もしない方も楽しんでいただいてるので、宣伝費として考えるようにしています(笑)」

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