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オトナのお仕事

昭和の匂いがする熟女が好き

第3章 昭和の匂いがする熟女が好き

「熟女」っていう言葉を辞書で調べた友人がいて、何でも社会的にも知性的にも認められている、完成された女性っていう風に書いてあるみたいです。ただ歳をとった女性っていう意味の場合、単なる「おばさん」になっちゃうんですよ。最近よく耳にする女性に対する言葉で「フィギュアみたいに美しい体」なんて言い方をするけど、フィギュアみたいなフィギュアなんて作りたくないですよ。私から言わせれば、女性の本当に綺麗な体というのは、どこか欠点がないとおもしろくないんです。まあフィギュア製作に携わる人間が、こんなことを言うのもなんですがね(笑)。

ちなみに私が好きな女優さんは、竹下景子とか吉永小百合っていう、和風で落ち着いた感じの人かな。若い人はあんまり興味ないですね。やっぱり昭和の懐かしい、場末のポルノ映画館に出てくるような女優の方が色気があっていいね。今のコは、なんだか開けっぴろげすぎちゃってダメだね。

ただ私の作品を買う、または見てくれた人が「胸の張り具合いなんかは、あまり熟女っぽくない」って言うんですよね(笑)。これはさっきも話しましたが、もともと私は、熟女を作る気がなかったからかも。でも今は違います。個人的には、さっき言ったような熟女のイメージに近づけて、もっとくたびれて、ちょっとだらしない感じの体にしたいんですけど、露骨にくたびれてきちゃうと、今度は買う人が減っちゃうんじゃないかと(笑)。

1ヶ月で何体売れるかって? そうだなあ、売れないときは10万円もいかないし、売れるときは月に50~60万になるし、今でもかなりの違いはありますね。新作が出るとガーッと売上げが上がりますけどね。ただ固定客みたいになっちゃうから、一作買ってくれた人はずっと買い続けてくれていますよね。あと一人で何体も買う人も結構いますね。

昭和の匂いがする熟女が好き01
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