原型師を始めてよかったと思うことですか? そうですねえ、やっぱり僕の作品を愛してくれる人がいるということですよね。ファンの方から激励のメールやお手紙などをいただいたりすると、より一層「がんばるぞ!」っていう気持ちになりますからね。そうそう、同じファンの人でも色々な嗜好があってね。おもしろいのは、陰毛があるのが好きな人とないのが好きな人がいるんですよね。組み立てに凝る人はないのを買っていって、それで自分で毛をつけたりしてね。全くないのも好きな人もいるし、おもしろいですよね。逆に失ったものは時間ですかね。外で元気よく遊ばなくなったってことと、あと女性の裸を見ても、多少のことでは何も感じなくなりました(笑)。
構想の段階から始まり、原型制作、型取り、組立、塗装、写真を撮ってパッケージのデザインからホームページに載せるところまで、すべての行程は私一人の作業になります。この間、何ヶ月も掛かりますし、それぞれの行程ごとにかなり神経をつかうので決して簡単なことではありません。何しろ時間が掛かるもんで時々お客さんから「新作はいつ頃になりますか?」って聞かれちゃったりするんですよ。結構プレッシャーですね(笑)。しかし、そう言っても私の作品を「待ってます」と言ってくれるお客さんの声には答えたいと思いますし、一人でも多くの方に愛される作品を作っていきたいと思います。そのためには女性の裸を見てすぐに反応するようにならなきゃダメですかね(笑)。
こうした作業を経て完成した商品は、キットの場合、普通の宅配便でかなり厳重に梱包して送ります。ただ組み立てと塗装までする完成品に関しては基本的に手渡しですね。完成品は梱包が難しいですし壊れやすいので横浜の事務所まで取りに来ていただきます。
今後作ってみたいものですか? そうですねえ、次は裸ばっかりじゃなくて、江戸時代の花魁みたいなね。着物を着ててちょっとうなじが見えるくらいのやつで、色気を感じるようなものを作りたいって考えているんですよ。裸の熟女とはまた違った色気があっていいと思うんですよね。あと今、海外で取り引きできるようなシステムを作っているところなので、『Japanese Jyukujyo figure(熟女フィギュア)』が海外で盛り上がることを期待しています。
(文:オオサワ系)Web版、終わり