役員秘書・涼子と美沙 3
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三十分後、吉岡は車に乗りこんで五分もしないうちに眠りに落ちた涼子を助手席に乗せて、車を郊外のファッションホテルへと走らせていた。
ホテルに車を滑りこませると、涼子を素早く部屋に運びこみ、その見事に成熟したスレンダーな身体をそっとベッドの上に横たえた。眠っていても、涼子の完璧なプロポーションは甘くむせかえる香気を発散し、身体にぴったりと沿ったピンクのミニスーツは、柔らかく流麗なシルエットを作りだしている。
(眠っている姿までこれだけ色っぽいとは……)
頭のてっぺんから爪先まで舐めまわすようにじっくりと観賞した吉岡は、震える手で涼子のジャケットのボタンをはずすと一気に抜き取った。
形のいい隆起が純白のシルクのブラウスを張りつめんばかりに押しあげ、薄い生地を通してブラジャーのラインが透けて見えた。指先に伝わる涼子のぬくもりを楽しみながら、シンプルで品のよいそのブラウスも手早く剥ぎ取っていく。
薄いピンク色のブラジャーに包まれた白い胸もとと、軽くウエーブのかかったサラサラの髪がかかる肩から二の腕にかけての華奢なラインが、吉岡の欲情を刺激してやまない。
ベッドサイドに腰をおろすと、焦がれつづけた涼子の美脚を執拗にまさぐりはじめた。捲れあがったミニスカートから無防備に露出したすらりとした太腿は、光沢のあるベージュのストッキングに包まれて、みっちりと張りつめ弾けるような弾力をたたえていた。
(この脚、この脚をこうするために俺は……)
両手で太腿からふくらはぎ、足首までを何度も撫でまわし、その感触をたっぷりと楽しんだ後、美しい太腿の付け根を隠しているミニスカートの裾に手を伸ばした。
ゆっくりと、少しずつ、その裾をたくしあげていく。一センチ、また一センチと露出していく涼子の見事な太腿に、吉岡は思わずごくりと唾を呑みこんだ。パンティストッキングに包まれた太腿の間から、パンティに包まれた頂きの部分が顔を出す。吉岡はこらえきれずに、腰の部分までミニスカートを持ちあげた。
きゅっとくびれた涼子の腰を持ちあげ、一気にスカートを抜き取りパンティストッキングを足首まで押しさげると、ブラジャーと同色のハイレグパンティがすっかり露わになった。小さな布地に覆われた頂きの部分がこんもりとした膨らみを作っている。
(あの相沢涼子が無防備に眠りこけて、見事な下着姿を自分の目に晒している)
「あおっ」
わけのわからない呻き声をあげると、涼子の股間に顔を埋めていく。夢にまで見た涼子の股間にこうして顔を埋めている自分に信じられない思いでいる吉岡の鼻腔に、美女の秘部が放つ芳香がいっぱいにひろがった。それだけで果てそうになる自分をなんとか制して、吉岡は涼子の身体から離れると、部屋の隅に置いた鞄からカメラを取りだした。
ブラジャーとパンティだけの涼子のしどけない姿を、次々とカメラにおさめていく。ファインダーを通して見る涼子の下着姿は、完璧なまでの美しさをたたえていた。
十数枚もおさめた後、吉岡は涼子のブラジャーに手をかけた。背中のホックをはずすと涼子の美しい胸が弾けるように露出した。飛び抜けて大きいというわけではないが、形よく盛りあがったバストは他の部分と同じく見事に張りつめ、身体を横たえていても型が崩れることはなかった。その白い隆起の頂点にはピンク色の上品な乳首が可憐に息づいている。
見事なバストを揉みしだき手のひら全体に若い肌の弾力を楽しんだ後、今度は二本の指で乳首をこりこりと刺激してみる。眠っているにも関わらず、指のなかで涼子の柔らかい乳首が次第に硬く大きく膨らみはじめたその時、涼子が軽い呻き声をたてた。
(脅かすなよ)
一瞬ヒヤリとした吉岡だったが、再び安らかな寝息をたてはじめた涼子を見て気を取り直し、最後に残ったハイレグパンティにその手を伸ばしていくのだった。
ピンクの薄い布地を長い脚から抜き取ると、そこには柔らかな若草に似た繊毛に覆われた涼子の花芯があえやかなたたずまいを見せていた。
ごくりと唾を呑みこんだ吉岡は、そのサーモンピンクの花びらを食い入るように見つめながら、今まで自分が何度も目にしてきた街の女たちのそれとは全然違うと思った。花びらをめくって指を挿入してみる。濡れてこそいないものの、柔らかい感触が指全体をしっとりと包みこむ。
(いい女はあそこまで綺麗にできてるもんだ)
妙な感心の仕方をしつつもカメラを手に取ると、全裸に剥かれたビーナスのボディに向けてシャッターを切りまくった。
ただ横たわった姿を撮るだけではなく、苦労して何度もポーズを変えさせ、脚を大きく開いてサーモンピンクの秘部が露わになったカットや、そこに涼子がしなやかな指をあてがって顎をのけぞらせ、その美貌を喘がせているかに見えるカットを何十枚となく撮影していった。
(へへ、もっといやらしいポーズも撮ってやる)
心のなかでつぶやくと、鞄から取りだしたバイブレーターを唾液で濡らし涼子の秘唇に埋めこんで、そこに涼子の手を添えたものさえカメラにおさめた。知らない者が見れば、まるで専務秘書が自分で自分を慰めているとしか思えない、あられもない姿であった。もちろん、カメラのアングルはほとんどすべてのカットに涼子の美貌が写りこむように計算されている。
眼を閉じたままの表情であったが、全裸のあまりに大胆なポーズのなかにあっては、それすら涼子が快感の波に身を委ねていると受け取れるほどのものだった。
部屋のなかにはシャッター音と、吉岡の荒い息遣いだけが聞こえていた。
吉岡はズボンのファスナーをさげ、すでに痛いほどに膨れあがった怒張を取りだした。醜い凶器は空を刺さんばかりに反りかえっている。
(今度はこいつをその可愛らしい唇に)
なにも知らず眠りつづける涼子の枕もとに立ち、美しい真珠のような朱唇にあてがった。
亀頭の先端に、あえやかな光沢を放つ柔らかい唇の感触が伝わってくる。
涼子の美貌を、自らのグロテスクな肉塊で汚すことに吉岡は異常な興奮を覚えていた。
(あの相沢涼子の愛らしい唇が、今、俺自身に触れている)
そう考えただけで怒張がますます猛り狂ってくるのがわかった。
汚しているのが、これまで何度もあの高倉とキスを交わしたであろう唇であることが、昂りをさらに大きなものにしていた。その行為が単に唇を汚すだけではなく、涼子と高倉との愛までもを含めた、自分に手が届かないものすべてに対する凌辱の序章であることを吉岡は感じていた。
びくびくと哮り狂う凶器の先端で、涼子の唇を丹念になぞっていく。甘い感触が先端からシャフト、そして下半身全体に伝わり、快感の波が吉岡を包みこむ。
柔らかな寝息が雁首のあたりに微妙な刺激となって吹きかけられる。その甘さに吉岡はシャッターを切る作業を中断しなくてはならなかった。
(おおっ……たまんねえや)
目を閉じ、天井をあおいで呻いた。
美人秘書の唇の感触に酔い、哮り狂う怒張を半開きになった涼子の唇の間にこじ入れていった。温かく湿った口中の感触がシャフト全体を柔らかく包み、裏筋のあたりに触れる舌腹の感触に、吉岡の腰全体が痺れていく。
(そのうちに、自分から舌を使って奉仕するようにしてやる)
征服感を存分に味わいながら、シャッターを切りつづける。ファインダーのなかの涼子の美貌と自分の肉塊のグロテスクさのコントラストが、吉岡をさらに昂らせた。
誘惑に耐えかねて、ゆっくりと腰をグラインドさせはじめた。怒張を前後にスライドさせると、ルージュを塗った唇の甘い感触が、シャフトから雁首にかけて伝わってくる。
びくびくと跳ねまわろうとする怒張を懸命に鎮め、吉岡はなおも夢中でシャッターを切った。
執拗に腰を前後させ、艶やかな唇の感触を貪りつつ、最後の一枚を撮り終わる時、吉岡の興奮はその頂点に達していた。
「おおっ」
甘美な刺激をもたらす涼子の唇から怒張を引き抜くと、獣じみた熱い呻きとともにフロアにその劣情をぶちまけるのだった。
(次回更新は9月28日です)