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親戚の美しいおばさん 2

二日目  蓉子おばさんが教える大人の秘密 1 酒蔵での口淫 「淳太君、お目覚めかしら」  障子をあけて寝間に滑り込んだ蓉子は、淳太の枕物に膝をついて座ると、その寝顔に唇をほころばせた。 (うふふ、よく寝ていること)  無防備な淳太は瞼を伏せ、軽く開いた唇から寝息をたてている。時折り眉を寄せては開き、夢でも見ているのだろうか、寝顔にも表情がある。 (暑いわね、寝苦しくないかしら)  朝といえども夏場の気温はぐんぐん上昇している。蓉子は障子をすこしあけたままにして、外の風を通してやる。  庭の樹々は緑に燃え、葉擦れの音が耳に心地よい。広い屋敷は静まり返り、遠く蝉の声だけが生を感じさせている。 (疲れたのね、そうでしょうとも)  風になびく前髪が額にかかったのを、そっと中指で撫でてやる。敏感な子だけに淳太は軽く眉根を寄せたが、また寝息をたてた。じっとり汗ばんでいる額に触れた指を離すと、蓉子はその手をきゅっと握り締めた。  あどけない寝顔は子どもの頃のままだが、そこにほんのすこし精悍な男らしさが増した表情をしている。繊細な横顔、きれいな面立ちは田舎っ子に似合わず、性格までもデリケートで、幼い頃はよくかまってやったものだ。 (うふふ、かわいい……あら)  薄いタオルケットでさえ暑いのか、足でおしのけ寝返りをうち仰向けになった淳太の股間にふと目をやった蓉子は、その膨らみにみるみる頬を染める。 (まあ、やだ……)  その膨らみはいかにも若者らしく力強くパジャマの布を押しあげ、パンツの中の雄雄しい太幹を連想させた。朝勃ちという現象を聞き知ってはいたものの、いざ目の当たりにすると落ち着きをなくす。  視線をそらせ、何も見なかったように取り繕うも、視界の隅には立派に屹立する股間がずっとフレームインしてくる。 「う……蓉子さん」 「あ、お、おはよう」  蓉子はうっすら目をあけた淳太に気づき、あわてて居住まいを正すと微笑みかける。 「いつからそこにいたの」  障子越しに部屋に差し込む陽射しに、まぶしそうに目を瞬く淳太が、寝転んだまま問う。 「ついさっきよ、もう九時だから起こそうかと思って」 「そうなんだ」  淳太はそれを聞くと嬉しそうに唇の端をあげ、ふたたび枕にぐったり頭を預けた。 「夕べは疲れたでしょう、父さんったら強引なんだから、ごめんなさいね」  蓉子は身を屈めて淳太の耳元に囁くと、唇を緩めて微笑みかけた。 「ううん、僕酔っ払って寝ちゃったのかな」 「覚えてないのね、私と桐子さんでここまで運んだの」 「そっか」  寝ぼけた眼が弛んだ胸元を泳ぐ。白いニットのV字襟から覗く乳房が、両腕に押し出され、こぼれんばかりになっている。 「そうよ」  乳房を目でなぞられたかと思うと、次に正座の膝と膝の奥を覗き込んでくる。ベージュのタイトスカートは引き攣れ、生足の腿が露わになっている。蓉子は畳の上で尻をほんのすこしよじり、膝頭をきゅっと閉じてみた。 「寝かせてくれたの、昔みたいだね」  くしゃっと恥ずかしそうに笑う顔が可愛らしい。淳太は、活動的で家庭より外を向きがちな実母にかわって母性を注ぐ蓉子によく懐いていた。 「うれしいよ」 「私も、懐かしかったわ」  蓉子はまるで幼子にするように、淳太の額にかかった前髪を優しく撫で、頬に触れてやる。前のめりの胸元からたわわな果実がせり出し、両の乳房がひしめき合う。 「今日はあとで酒蔵を案内するわ」 「そうだね、ありがとう蓉子さん……うっ」  蓉子は、ピクリと体を動かす淳太に目を丸くして、額に触れた指を宙に浮かせた。 「……どうかしたの」  淳太は赤らめた顔を小刻みに横に振ると、腕をそろそろと股間に伸ばし身を屈めた。 「ううん……どうもしない」  蓉子は伸ばしたその手の先に目をやり、手で覆いきれないほどの膨張に息を呑んだ。 「……恥ずかしいよ、蓉子さん」  そこは朝勃ちだけではない、雄雄しい膨らみを呈していた。 「そ、そんなことないわ」  寝起きで蕩けた眼がさらに潤み、気恥ずかしさも手伝って充血している。蓉子は愛らしい顔を両手で包んでやると、淳太に恥をかかせまいとにっこり微笑んでやった。  二人の距離が近づき、目の前に淳太の乾いた唇が突き出されている。熱い息がかかり、その間にも視線はせわしなく胸の谷間をなぞってくる。 (淳太君も大人になったのね……女性に興味があるんだわ) 「元気な証拠よ。恥ずかしくなんてないわ」  蓉子は淳太が股間を覆う手に手を重ね、そろりと払ってやる。そこには朝勃ちとは思えぬほど屹立した異物がパジャマを押しあげていた。  未亡人の蓉子は久しぶりに目の当たりにした男の反応に、頬を染めた。この田舎では若い男は数えるほどしかおらず、生々しいイチモツを目にすることなど長年なかった。戸惑うのは蓉子のほうだ。  淳太はみるみる硬度を増す股間に顔をしかめ、蓉子の手を握ったまま離さない。手のひらは汗ばみ、指は強張っている。 「痛いんだ、もう勃ちすぎてパンパンだよぉ、蓉子さん見てるとここが熱くなってくるんだ」 「私を、見ると……?」  先ほどから、いや昨日会ったときから這うような視線は感じていたが、よもやそんなふうに思われているとは想像だにしなかった。 「いけないと思ってもついいやらしいこと考えちゃって……ごめん」  はにかみながらも訴える淳太に、母性が揺らぐ。いやらしさよりも昔日の思い出がよぎり、泣き虫だった淳太を守ってやりたい気持ちが溢れてきた。 「そう、わ、わかったわ……楽にさせてあげる……だからそんな顔しないで」  蓉子は淳太の手をそっとほどくと、布団の上に仰向けになるように導いてやる。何も隠すもののない股間は、見事に突き出し、偉容を誇り、蓉子を恥じらわせる。 「よ、蓉子さん……」 「さあ、力を抜いて、私に委ねて」  蓉子は自分が今からしようとしている行為に身震いしながら、窓の外に目をやった。樹々がざわざわと風に鳴っているだけだが、そのまぶしいほどの緑に恥じて、そっと障子に手を伸ばし、わずかばかりの隙間を閉ざした。 「さあ、いいこと」  蓉子は幼子を宥めるように優しく言うと、やおら深呼吸ひとつして勃起に触れた。 「うっ」  敏感な若棹はパジャマの上から触れると恥ずかしいほど跳ね、蓉子は白い歯を見せて口元をほころばせた。手のひらに伝わるぬくもりと湿り気が羞恥を煽る。 「リラックスして、そう、そうよ」  パジャマの上からでもわかるごぼごぼとした幹の隆起に指を這わせ、中の形を想像する。若い棹は何度も手の中に跳ね、パジャマの布にみるみる染みが滲んできた。 「ああっ、蓉子さ……ああっ」  小刻みに腰をよじり顔を真っ赤にして身悶える淳太が愛らしい。着衣の上から何度も撫でてやると、若樹はさらに太く硬く膨張するのがわかった。 「つうっ……ダメだよっ、ああ、じかに、じかに触って」 「きゃっ」  急いた淳太は自らパジャマを腰までおろすと、中から赤黒い芋虫が威勢よく飛び出した。熱を帯びた肉杭はつるりと光沢さえ放ち、丸々とした鈴口に露を宿して震えている。 「ああん、すごぉい……淳太君、こんなに大きくなったのね」  蓉子は目の前に突き出た肉棒に目を細め、あの可愛らしかったオチン×ンが見事なまでに成長した様に胸を熱くした。 (小指ほどだったオチン×ンがこんなに立派になって……中に入ってきたらどんな感じかしら……) 「お願い、蓉子さんっ、擦って、根元まで擦ってよ」  蓉子はいけない妄想を振りきるように、無心に手の中の肉棒をしごきはじめた。手筒の中を抜き差しするイチモツは、親指と中指がくっつかないほど太くて、雄雄しく張ったカリを愛撫してやると過敏なほど淳太がもんどりうった。 「くううっ、ああ、出ちゃう」 「んふふ、敏感なのね、だめよ、声を出しちゃ」  本家は寂しいほど広くがらんとしているが、それだけに生々しい声が洩れはしまいか気が気でない。洋室と違い、畳の寝間は襖で仕切られているだけである。  奥の間を居室としている大旦那は年寄りなので朝が早い。とうに朝餉をすませ、ふたたびうつらうつらしているかもしれない。 「うん、ああ、くうっ」  言われるまま唇を噛み、声を忍んで尻を突きあげてくる淳太が可愛い。都会育ちらしい線の細いからだをしているのに、肉茎だけは立派に逞しく、蓉子は先汁が糸を引くのをうっとり見つめた。 「うっ」 「んふ、だめよ、声を出しちゃ」  蓉子は膝でにじり寄ると、仰向けの淳太の唇を唇でそっと塞いだ。初めて味わう甥っ子の唇はあたたかく、緊張のためか強張ったまま動かない。  淳太の動きが止まり、全身を硬くさせたのが伝わった。 「むふう……あむう」  息苦しさから唇を離し、ふたたび軽く触れてやる。蓉子は溢れんばかりの唾液で淳太の前歯を濡らし、唇に塗り広げてゆく。たわわなバストが淳太の胸板に擦れ、乳首の尖りが心地よい。 「蓉子さん……僕のキス、下手かな、初めてなんだ」  感激に顔を真っ赤にした淳太の言葉に、胸がきゅんとした。ファーストキスを奪ってしまった切なさと嬉しさが入り混じり、蓉子は眉を寄せて微笑んだ。 「そうだったの、ごめんなさい……あむう」  蓉子は強く抱き寄せられ、唇を吸われた。不慣れな淳太のたどたどしい唇のうねりが愛らしく、あまりの強い吸いつきに下唇が内出血する。 「ううん、うれしいよ、蓉子さん小さいときからなんでも教えてくれたよね」 「ええ、そうね」 「僕、初めてのキスは蓉子さんって、決めてたから」  蓉子は耳の奥に注がれた熱い囁きに気が遠くなりながらも手の中の肉樹を愛撫しつづけた。 (淳太君、今なんて……私が初めての人って、そんな)  思いもかけぬ初々しい告白に女芯が、きゅうう、と縮まり、蓉子は切なげに眉を寄せて甘い表情を見せた。 「憧れの女性だったんだ」 「私なんて、ただのおばさんよ」  蓉子は自分に言い聞かすようにそう呟くと、親指の腹で鈴口に溜まった我慢汁を潰し、亀頭に塗り広げてやる。若い樹はすぐさま新しい露を湧かすので、そのぬめりを借りて包皮の裏筋をしごいてやる。 「くうう、もうたまんないや、ああ、どうしよう」  手筒の中のイチモツが恐ろしくスピードをあげ抜き差しをはじめる。 「あん、もうこんなに……好きにしていいのよ、淳太君のしたいようにして」  長年男根など見ることもなかった蓉子は、硬度を増した熱い肉杭が手の中にピストンする様に頬を染め、夢中で裏筋に親指を添えてしごいてやった。 「ううっ、ああ……ふううう」  淳太の浅い息づかいに重なり、遠くで誰かが歩いている廊下が軋む音が忍び込んできた。 「淳太君、声を」  そういうが早いか、蓉子はふたたび接吻で唇を塞ぎ、太根を二、三回しごいてやると、掛け布団を手繰り寄せて下半身を包んでやった。  足音が止まり、襖の向こうで人の気配がする。 「淳太お坊ちゃま、朝食の準備ができました」  奈津江のやや緊張した声がして、二人は身を離した。 「お坊ちゃま」 「え、あ、はい」  くぐもった淳太の返事についで、襖がゆるりと開く。 「おはようございます、朝御飯をお持ちしました」  朝の空気が細く流れ込み、白いブラウス姿の奈津江が深々と辞儀をした。やおら切れ長の瞳とぶつかった蓉子は、畳から腰を浮かせると布団の中の淳太に微笑みかけた。 「じゃ、私はこれで、あとでね、淳太君」 「う……ん」   襖の隙間から廊下に滑り出た蓉子は、先汁の粘りが残る右手を左手で包むようにして、部屋をあとにした。  庭に百日紅の花が咲いている。その燃えるようなピンクの花を眺めながら手のひらをそっと嗅ぐ。生々しい雄の匂いに、雌蕊がきゅんとわなないた。 「これが酒蔵か」 「そうよ、夏場だから今は使っていないの」  蓉子は酒蔵に立ち、ぐるりと天井を仰ぐ淳太の背中を微笑ましく見つめている。  大きな酒樽がいくつも並び、木肌からは酒の匂いが立ち昇ってくる。 「子どもの頃は此処に入ったら叱られたもんだな、もっと広く感じたけれど」  秋も深まると、村中から集められた蔵人や杜氏が寝食をともにして次の春が訪れるまでの半年間酒造りに精を出す。まさに汗の結晶がつまった造り酒屋の聖域だ。 「それだけ大きくなったってことね。やがてあなたが本郷酒造を背負う若旦那になるのかもよ」  蓉子は逞しく育った淳太の背後に近寄り、そっとその肩に触れた。 「え、僕が」 「まあ、それは本人の希望次第だけど……そうなってくれたら嬉しいわ」  蓉子の胸が淳太の背肉に触れているのも忘れ、淳太が杜氏になった褌姿を想像し、その逞しさに頬を赤らめた。  蓉子には子がないし、桐子にもない。跡取りといえば直系の淳太しかいない。 「僕なんかに、お酒のことわかるかな」  淳太が大きな樽の前に立ち止まり、その木枠を手で撫でた。 「もし興味があったら、おばさんが何でも教えてあげる」  耳元に囁く蓉子の熱い息に淳太がぴくりと体を震わせた。 「何でも」 「そう、淳太君のためなら何でも」  酒蔵という閉ざされた空間にいると、不思議と気持ちが高揚してくる。それに壁や樽に染み込んだ酒の匂いが酔いを誘い、二人の距離が縮まりはじめた。 「蓉子さん……」  淳太に手を取り引き寄せられ、蓉子は淳太の背に身をぴったり寄せる姿勢になった。ドキドキという鼓動が伝わり、シャツ越しにも淳太の体温と湿り気がわかる。 「それじゃ、教えて欲しいんだけど」 「いいわよ、何かしら」  背の高い淳太を覗き込むように睫をあげる。涼しげなアーモンド型の瞳は揺れ、ぽってりした唇が軽く開いている。 「その……僕、女の人のこと教えて欲しいんだ」 「えっ」 「……蓉子さんがそばにいるだけで、もうこんなになっちゃうんだ」  蓉子は手を前へ引かれ、雄雄しく張った股間に押しつけられた。手の中の勃起は布越しにも熱く滾っているのがわかる。 「じ、淳太君……」 「ねえ、女の人のこと……僕まだ知らないんだ」 「まあ、そうだったの」  童貞であることを告げた淳太はみるみる顔を赤らめて小さく震え出した。それに反し肉茎はさらに膨張して蓉子の手を押し返す。 「恥ずかしいのに、よく言ってくれたわね……でもいけないわ、それは将来出会う素敵な女性のためにとっておいて」  蓉子はそう言うのが精一杯で肩で息をしながら言葉を継いだ。 「いやだよ、僕蓉子さんが好きなんだ、さっき言ったでしょう」 「ありがとう、うれしいわ、でも」 「朝あんなことしたのに出してないから、ここが痛いんだ……ねえ蓉子さん、どうしよう」  ぐずる淳太はまるで幼い日のままで、蓉子の中の母性が刺激される。 (どうしましょう、ああ、いけないことよ……でもすっきりさせてあげたら、それで終わるのなら)  手の中のイチモツを愛撫してやればすむこと、と心に呟くと、蓉子はやおら淳太をこちらに向かせると、股間に添えた手をそろりと動かしはじめた。 「私のせいね、朝あんなことしたから……」 「え、よ、蓉子さん」  ベルトをはずし、コットンパンツのジッパーをおろしてやるとパンツごと膝まで脱がせてやる。逞しい肉茎は躍りだし、鈴口にたっぷりの先汁を宿していた。 「さっきの続きよ、今度は我慢しなくていいから」 (ああ、なんてことでしょう、私ったら……でも、でも仕方ないの)  手の中の若棹は驚くほど熱く硬く、蓉子は向き合った淳太と接吻を交わしながら右手で肉棒をしごきはじめた。 「ううっ、蓉子さ……くううう」  一度手コキを受けた陰茎は過敏で、淳太は腰をピストンさせ早くも発射準備に入っている。丸々とした鈴口が手の中に躍り、めちゃくちゃに抜き差しをして粘っこい先汁が付着する。 「蓉子さん」 「あんっ、だめよ、私はいいのぉ」  淳太が、おそるおそるバストに触れてくる。薄く白いニットの上からバストを掴まれ、中の豆粒がしこり勃ってくる。  蓉子は淳太の手から逃れようとその場にしゃがみこむと、鼻先に突きつけられた肉杭に目を細めた。 「ああん、こんなにして……」  さも大切なもののように両手でペニスを支え持ち、尿道口の切れ込みから湧く我慢汁にうっとり頬を緩めた。 「ううう、ああ、してっ、ねえしごいてよ、たまらないんだ」 「むふうっ! むうう、ぐふっ……むうううん」  淳太に頭を抱え込まれた蓉子は、唇にぶつかる棹に眉をしかめつつもやがて口を開き、亀頭に舌を絡めてゆく。 「あむうぅん……むふうん」  亡き夫にさえ求められたことのないフェラチオに背筋が寒くなりながらも、カウパーのしょっぱさと愛らしい亀頭の丸みに、次第に舌使いが滑らかになる。見よう見まねのたどたどしい口淫でも、すべてが初めての淳太には刺激的すぎる。 「ああっ、ダメだっ、出ちゃう、出ちゃうよぉ」  酒樽に背を預け、下半身だけを突き出した体位で、淳太が情けない声を絞った。 「むふん、ダメよ、もっともっと気持ちよくなって欲しいの」  床にしゃがんだ蓉子のタイトスカートは引き攣れ、剥き出しの太腿とその谷間に白い三角布がちらりと見える。V字に開いた襟ぐりからはたわわな乳房がこぼれ、蓉子が肉棹にしゃぶりつくたびに、たぷん、と揺れていやらしい。 「ああん、おいしい」  舌先で突けども突けども溢れてくる先汁の味が口中に広がる。蓉子は厚い唇を亀頭に押し当てると、ゆっくり食むように喉奥へ送り込んでゆく。 「ぐふっ……むふうう……はむううう」  長大なペニスは舌の上をのさばり喉奥の粘膜にぶち当たってもなおあまりあるほどで、蓉子は唇をすぼめて付け根を圧迫してやった。 「くうう、ああっ、蓉子さん」  長い睫をしばたたかせ上目遣いで見つめる瞳が色っぽい。楚々とした面立ちなのに唇から赤黒い肉茎を生やしている様はなんともエロティックでグロテスクでもあり、思春期の淳太などひとたまりもない。 (すごいわ、なんて大きなオチン×ン……おしゃぶりしてるだけなのにアソコが潤んできちゃう)  まるで膣内に挿入されたような錯覚に、女芯が収縮する。長いこと男を忘れていた牝の本能が目覚めてくる。 「ああ、ダメだっ、本当に、出ちゃう、出ちゃうってば」  淳太が駄々っ子のように腰を振り、身悶える。蓉子は、その様にほくそ笑むと、付け根を両手指で支え、口中に暴れる肉龍を離すまいと喰らいつき、頬をすぼめて吸いたてた。  唾を啜りあげる音と淳太の呻きが密室に響き渡り、股間に顔を埋める蓉子の鼻に生臭さと酒の匂いが充満した。 「ぐふっ、ぐふっ」  ピストンのスピードが一気に速まり、肉棒を喉奥に押し込まれるたびに吐き気が込みあげる。唾を呑みこむこともできず口端から垂れるのも構わず、蓉子はペニスをしっかり握り舌苔のざらつきで裏筋をしごいてやる。  玉袋が持ちあがり、舌の上で肉棹が跳ねた。もはや発射はそこまで来ている。蔵にはティッシュや手拭いなどなく、蓉子は観念して唇をきつくすぼめた。  「ああっ、ダメだっ、あ、あ、あ」 「ぐふううんっ!」  顎がはずれんほどに突っ込まれた口中に生温かい精が放たれる。  頭を押さえつけられた蓉子は、みるみる溜まる汁に困り、眉を寄せて呑み込んだ。甘いようなしょっぱいような独特の味が舌に残り、喉に渋い膜が張る。 「蓉子さん、ああ」  その間にも二度、三度と下腹部を押しつけられ、射精を受ける。若い睾丸はどれほど子種汁を溜めているのだろう、あきれるほど多量のザーメンが吐き出される。 「むふっ……むふう……あむうう、はああっ」  蓉子の頭を押さえつけていた淳太の手から力が抜け、蓉子は唇からペニスを抜くと濡れた瞳で淳太を仰いだ。 「はああっ……ああ、出ちゃったよぉ……いっぱい出たよう」 「そうよ、いっぱいだわ……これですっきりしたかしら」  射精したばかりのペニスは唾と精液に濡れてぬらぬらと光り、まだ硬度を誇ったまま直角に突き出している。 「蓉子さん、僕の、飲んだの」  淳太に信じられないというような目で見下ろされ、恥ずかしさに膣が縮みあがる。 「ええ、そうよ……だって溢れそうなんですもの……んふふ、おいしかったわ」  蓉子は半開きの唇に付着した白濁汁を中指で拭いながら、小さく微笑んだ。 (次回更新 1月17日)