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性伏王【雪永昴&天音凛那編】 5

第二章 便女一号・雪永昴の誕生


 だんッと跳躍する音が響いた。「ブロック!」とチームメイトが叫ぶ。福弥は目を瞑り、両腕を真上に伸ばして跳んだ。目の前で長身の男が鞭のように腕を振るう。バチィンッと弾けるような音が響いて、直後には、福弥の頭にボールが当たっていた。「ぐぇっ」と鈍い声をあげ、尻もちをつく。ホイッスルの音が響いた。
「うお、悪い福弥。直撃しちまった。大丈夫か?」
「だ、大丈夫。別に痛くないよ。と、というか、僕がノロマなのが悪――」
「おい、福弥ッ! てめぇ、なに生っちょろいプレーしてやがンだよ、ウスノロッ!」
 福弥の言葉を遮り、同じチームでプレーしている昴がズカズカと近づく。少女が体操服の襟を掴み、ぐいッと少年の身体を引っ張りあげた。周囲に緊張が奔る。
「な、なんですか、雪永さん……い、今、授業中ですよ……?」
「うるせぇ。知ったことかよ。てめぇを見てるとイラつくんだよ。こっち来いよ。たるんだ心を、あたしが絞めてやる」
 昴がくいッと体育倉庫に向かって顎を動かした。福弥は「そんなぁ」と情けない声をあげる。距離を置いた同級生たちが同情の籠った視線を向けるも、「見てンじゃねェッ!」と昴が叫ぶと、教師を含めて全員が顔を背けた。そして福弥は、引き摺られるようにして体育倉庫へ連れこまれていった。

「はぁはぁ……福弥……福弥っ……おい、早くしろノロマッ……」
 体育倉庫に入ってすぐのことだ。跳び箱の陰に敷かれたマットに向かって、昴は福弥を押し倒す。少年を見下ろす瞳は妖しく輝き、半開きの朱唇は熱っぽい吐息を吐いていた。鼻の孔が下品にヒクついている。唇の両端には涎まで浮いていた。
「くくッ……一体どうしたんです、雪永さん。まだ授業中ですよ?」
「て――てめぇ、無自覚だなんて言わせねェからな。牡のフェロモンむんむん振り撒いて、あたしを誘ってきやがって……お、牡臭ぇんだよ、てめぇはッ♡」
「なんのことですか? 何を言っているのか、判らないなぁ」
 とぼけた表情に苛々する。そしてストレスを抱くほど悶々とした肉の欲望は強まって、昴は居ても立ってもいられなくなる。
 昴は少年の股間に跨ったまま、上着を脱ぎ捨て、福弥の首筋に鼻先を埋めた。すーッ、はぁっ、すぅ、はぁ――発情を隠すこともできず、鼻の孔を拡げ、濃厚な牡臭を嗅ぎ回す。鼻の粘膜が犯されているようで、身震いが止まらない。
(く……そっ♡ 汗臭ぇっ……! 汗臭くて、これ、さいこぉ……♡ だ、だめだ、我慢できねぇっ。汗だくの肌、舐めしゃぶりたいっ♡ こいつの汗、ぺろぺろしてぇ……ッ♡)
「んれろ、ちゅっ……はぁ、はむ、んれろぉ……♡」
 首に舌を這わせ、大粒の汗を口に含んだ。不潔な塩気に舌腹が痺れる。服を噛むと、じゅわっと汗の味が口腔へ滲んで、眉間の奥までかぁっと熱くなる。
「どうしたんです。急に押し倒して、汗を舐めるなんて。そんなに僕が恋しかったんですか?」
「勘違い、すんなッ! 言っておくけどな、てめぇのことなんて微塵も好きじゃねェンだ。今だって、ぶっ殺してェと思ってるんだからなッ!」
「怖いこと言わないでください。ほら、ち×ぽ触らせてあげますから」
「ンおッ……♡ でっっっ……かぁッ……♡」
 福弥がハーフパンツをずらす。股先で顔を出した剛棒を見て昴は歓喜した。ミチミチと滾る赤黒い肉幹に、膨張した青紫の血管が巻きついている。まるで毒蛇が大樹に絡みついているようだ。畏怖すら抱くほどの勃起に身体の芯まで身震いが起きる。
(ああ、何度見てもすげぇ……♡ か、かっこいいッ、雄々しくて硬くて暴力的でッ……んお……ッ♡ み、見つけちまった。カリ首にチンカスぅ♡ 小便とザー汁と汗が固まった、クソ汚ぇチンカスッ♡ ああああ、舐めてぇよぉ……♡)
 亀頭冠にこびりついた不潔なカスを見て、はっ、はっ、はーッと昴は呼気を乱す。何度啜っても涎が溢れ、顎の下にまでだらだらと垂れてしまう。
「ほら、これが欲しいでしょ? 昨日も五回中出しセックスして、三十回はイッたのに……まだ僕のち×ぽ欲しくて、ま×こ疼きまくってるんでしょ?」
「ち、違ッ……三十回も、イッてねぇよ! 二十、七回だっ! 脳みそまで腐ってンのか、お前はっ……それに、ま×こ疼いてなんて――」
「じゃあ、しまっちゃいますね?」
「あっ……そ、そんな」
 福弥はハーフパンツを元の位置に戻す。昴は後悔と落胆に襲われ、寂寥感の滲んだ声を漏らす。少女は「うううう……」と唸った。プライドと欲望が胸の内でせめぎあう。この男の思い通りに動くのは嫌だ。だけど――ち×ぽをハメてもらえないのは、もっと、嫌だ。
「わ、悪かったよッ……あたしが、悪かったからっ! こ、これ、もう一回出してくれよっ……ま×こ疼いてるの、み、認めるからッ♡ あたしの雑魚ま×こっ、ち×ぽ欲しくてマン汁垂らしてるッ♡ ほ、ほら、認めたッ。認めたから、デカチンくれよぉ……♡」
 昴は身体を伏せると、少年の股間に頬擦りした。高々と掲げた尻房をぷりぷりと躍らせ、自分が害のない忠実な牝犬であることを必死にアピールする。いわゆる逆マーキングだ。自分から主の匂いを顔に塗して、所有物であることを牡に認識させる服従行為である。
(ち×ぽに頬擦りとか、やばすぎッ……屈辱で、気絶しそうだッ♡ でも、この動物園の檻みてぇなケダモノ臭が……ああ、あたしを狂わせるッ♡ あたしをアホにするぅ……♡)
 首筋から漂う汗臭とは桁違いの獣臭さだ。嗅げば嗅ぐほど性の酩酊感が強くなって、頭がくらくらする。すると余計に思考は惚けて、セックス以外のことを考えられなくなる。
「ふふ、最初からそうやって素直になればいいんですよ」
 福弥が再び体操着をずらす。跳ねあがった男根は昴の耳朶を掠め、汁を撒き散らして起立した。「あ、ああああ……♡」と、昴は感嘆の声を漏らす。
 熱くて臭くて雄々しくて、傍に存在を感じるだけで幸せな気持ちが溢れてくる。もう我慢は無理だった。根元から先端に向かって舌を這わせていく。粘ついた白い固体を舌先でこそぎ、大量の唾液で融かして、口腔の粘膜全体でねっとりと味わう。
(なんて濃厚なチンカスッ……♡ 臭みも苦みも塩気も粘り気も……全部、最高ッ♡ こんなの味わって、ち×ぽ中毒にならねぇ女とかいるのかよぉ……っ♡)
 目を細め、ごくりと嚥下する。寒気に似た歓悦が四肢の末端まで奔って、少女はビクビクと肩を躍らせた。身体が……いや、魂がふわッと浮きあがる心地がした。視界が白黒に瞬き、一瞬、意識が彼方へと消える。
「ふふ、チンカスを飲んで絶頂してますねえ。いやはや、嬉しそうで何よりです。そうだ。ち×ぽ以外も舐めていいですよ。腋とか、どうですか? 体育のあとの、汗塗れの腋、ですよ」
「っ……♡ はぁ、はぁ……わ、腋を舐めろって、言うのかよ……♡ ド畜生の、腐れ外道がッ……変態クソ野郎ッ……はぁはぁ、絶対、いつか殺すぅ……ッ♡」
 そんな風に言いながらも、口も目元も緩ませて、昴は少年の腋に鼻先を寄せる。筒状にした手でペニスをシコシコと扱きつつ、窪みに鼻先を宛がい、すんすんと腋臭を嗅ぐ。肉棒の腐った生魚臭とはまた違う、スパイシーで鼻がヒリつく匂いだ。しかし、これもまた癖になる。
「んお……ッ♡ くッ……さッ♡ 鼻が捻じ曲がって、吐きそ……ッ♡」
「そう言うわりに嬉しそうに吸ってるじゃないですか」
「はぁ、はふぅン、ふーっ♡ 勘違い、すんな……はぁはぁ……匂いが減るように……はあん♡ 吸ってやってる、だけだってのッ……てめぇの体臭は公害だからなっ……すー、はぁ……あたしが親切に、吸ってやってるんだよぉ……んれろッ♡」
 意味の判らぬ理屈を口にして、体操着から覗く腋をぺろりと舐める。舌先をちろちろと腋窩に這わせ、塩気のある液体を掬った。舌腹が痺れるような不潔な汁を、ごくっ……と嚥下する。チンカスと一緒に汗が胃液に融け、自分の一部になる感覚に、ぞわわっと昂揚を抱く。
(ああ、福弥の汗……こいつの体液、全部美味い……きっとあたし、こいつのケツ穴を舐めても、感じちまう……もうほんと、どうなってんだ……♡)
 自分の身に何が起きているのだろう。しかし真に恐ろしいのは、そんな疑問が日に日にどうでもよくなってきた、ということだ。何せ今、昴は幸せを感じている。この悦びを味わえるなら、些細なことなど、どうでもいいと思えてしまう。
「ね、雪永さん。そろそろ僕のち×ぽ、ハメたいですか?」
「~~ッ♡」
 耳元にそっと囁かれ、昴は言語化できぬ嬌声をあげた。上目遣いに牡を見つめる少女は、汗味の唾をごくりと飲む。その瞳は期待に濡れていた。
「やるなら、昨日教えたばかりのアレ……やってくださいよ」
「なッ……あ、あれ、またやるのかよ……ッ」
「やらないなら、僕はもう戻りますけど?」
 それは昴にとって必殺の言葉だ。少女は耳朶まで真っ赤に染めて「あ、う……」と口ごもる。アレは嫌だ。絶対にやりたくない。……でも。
(でも、我慢できねぇっ……ち×ぽ……ち×ぽが欲しいっ……♡)
 体育館から響く男女混合バレーの音を聞きながら、スパッツごとハーフパンツに指を掛けた。肌に吸いつく黒いインナーを下ろし、足首から外していく。もう止まらない。はぁはぁと息を荒げる少女は――少年に背中を向け、脚を蟹股に曲げると、両手で尻房をぐいっと拡げて言った。
「た、頼むっ……あたしの、おま×こ……ッ♡ 現役女子校生雪永昴の、生ハメ専用孔にぃ……このち×ぽ扱き用の、コキ捨て性処理オナホに、そのち×ぽください……ッ♡ マン汁垂れ流してる、下品なマゾ豚孔に……はぁはぁ、お前のデカチン、奥までハメてくれェ♡」
 芯の通っていない惚けた媚声を響かせ、昴はくねくねと尻を揺らして請う。光沢を帯びた艶尻に合わせて、ねっとりと糸を引く愛液が下品に揺れていた。
 菊模様を描く肛門はパクパクと開閉を繰り返し、牡に支配者の悦びを与える。清潔とは言えない穴を覗かれると、なぜかゾクゾクと肌が粟立つ。迸る被虐の悦びに腰がビクッと震え、尻谷間に籠っていた汗臭と腸臭が、むわッむわッと立ち昇った。
(人権も尊厳も――女として生きることも放棄した、最低最悪のチン媚びダンスッ……ケツ穴ヒクつかせて生ハメ懇願する、この惨めさッ……これがあたしには……あたしにはぁッ♡)
「んひっ……あっ……いくぅっ……♡」
 真っ黒なマゾ悦に呑まれる。昴は黒髪をぶわッと躍らせ、体操服の張りついた肌を波打たせた。何も咥えていない膣孔が収縮して、泡の浮いた蜜がじゅわッと零れる。尿道口からは熱い間欠泉までしぶいて、マットを鈍色に濡らした。
「さっきから勝手にイキまくってますけど、僕のち×ぽハメる必要あります? 一人でケツ振って潮噴いて、愉しんでいればいいじゃないですか。僕、帰っていいですよね?」
「ば、馬鹿、言うなっ! ここまでしたんだぞッ! デカチンでマン肉穿りしろクソ野郎ッ♡ はぁはぁ、こっちはてめェの所為で発情してんだッ! そ、そのち×ぽで……ち×ぽでま×こ抉って、特濃ザー汁注げッ♡ じゃねぇと割に合わねぇだろうが……ッ♡」
「えー、仕方ないなぁ。はいはい。大好きなち×ぽ、使っていいですよ」
「はぁ……はーッ……♡ ち×ぽ……ち×ぽっ……ち×ぽっ、ち×ぽち×ぽっ……♡」
 興奮も隠せずち×ぽち×ぽと呟き、昴は腰を落としていく。穂先と肉唇が接吻を果たし、先端が孔を拡げる。牝の空洞が牡の肉塊で満たされていく悦びに、少女は恍惚と宙を仰いだ。
「んおッ、お、お……ッ♡ おぐッ……ち×ぽ入っで、ぎらぁ……♡」
 子宮が潰れ、骨が軋む。内側からの圧迫を受けた柔肌は強烈に突っ張り、毛穴からじわぁと玉のような汗粒を滲ませる。相変わらず酷く息苦しい。だがやはり――その苦痛が、心地よい。
(あ、ああ……熱くて硬い、福弥のち×ぽぉ♡ 奥までずっぽり、福弥のち×ぽぉ……♡ やっぱりこれ、やばッ……♡ 脳にぐるっ♡ ハメただけで、無限にイッでりゅ♡)
 肉の充足感に眉尻が垂れた。とろんと蕩けた瞳には、きらきらと目の前で舞う星しか見えない。身体の内側で暴れる喜悦の電流に、少女は泡を噛んで悶えた。
「挿入するだけでいいんですか? 早く腰動かさないと、退屈ですよ」
「う、うる、せぇ。早漏のてめェが、早く射精しないようにぃ……はぁ、ひぃ……気を遣ってやってるん、だろうがぁっ……♡ て、てめェは、黙ってち×ぽを勃起させてろっ……あ、あたしが今から、犯して……ひ、ひぃひぃ喘がせて、やる……ッ♡」
 福弥の脚を掴み、腰をゆっくりと浮かせる。亀頭が傘を拡げ、じゅくじゅくに蕩けた粘膜をぬるりと滑っていく。逞しい肉エラは女の性感スポットを一切逃さない。幾重にも連なる肉襞をすべて捲り、膣壁に密集する肉粒をコリコリと弾いて、恐悦をもたらした。
「んおッ……おっ、おひっ……あ、あっ……♡」
 入り口に亀頭を引っ掛けた状態で、昴は瑞々しい尻果実をぷるぷると震わせる。姿を見せた肉柱は、牝の本気汁でぐっしょりと濡れていた。数秒前の威勢はなんだったのか――少女は肛門を無様にヒクつかせ、惚けた笑みを浮かべて、肉棒をヒリ出す悦びに浸る。
(あ、ああああ……♡ カリ高ち×ぽがま×こから抜けるときの、この快感っ♡ 脳内麻薬ドバドバ溢れて、マジでやべぇ♡ ちょっとでも気を緩めたら、小便全部漏れちまうっ♡)
 昴は唇の両端から涎を噴きながら、白い泡を纏う剛直を、再び肉壺で呑んでいく。反り返った怒張は尻側の粘膜を圧迫しつつ、媚肉の狭い隙間を這い進んで、充血した先端で子宮口を叩く。今度は余韻に浸らず、亀頭の弾力を利用して素早く腰を浮かせた。
「はぁはぁ……あぁっ、ああんッ♡ あひっ、ひんっ♡ あぁっ、あっ、あんッ♡」
 汗だくの髪を振り乱し、激しく尻を打ちつける。結合部はじゅぶッ、じゅぶッと泡を噴いて、獣臭い飛沫を辺りに散らす。孔の中に棒を抜き差しする行為をやめられない。昴は我を忘れて、雄々しい逸物を使い、痙攣する肉壺をゴリゴリと掻き穿った。
(あ、あっ……くるぅ……♡ 当たり前みたいに、アクメするぅッ! ハメてから、まだ全然時間経ってないのに、エッグい痙攣アクメをキめちまうッ♡)
 福弥から見えないのを良いことに、汗だくの顔を恍惚と緩めきって、少女は絶頂に駆けあがる。だが、昇り詰める寸前に問題は起きた。重厚な扉が、ガラガラと開いたのだ。
「あー、汗かいた汗かいたぁ。さっさと着替えいこ。美術間に合わないって」
 生徒の気配がして、昴は落とした腰を止める。涎塗れの口を懸命に閉ざし、フーッ、フーッと喘ぎを押し殺す。ここは跳び箱の陰で、角度的には見えていない……はずだ。
「体育の後の移動教室、最悪すぎ。しかも運動後に絵を描くのキツくない?」
「判る。特に水泳の後とかさ、なんか指がぷるぷる震えちゃうんだよね」
 数人分の話し声がする。道具を片付けているのだろう。ガサガサと音がしていた。少しでも物音を立てれば見つかってしまう。息を詰め、気配を殺し、背景に同化すべきだ。
(……って、頭では判ってるけど……ああ、だ、だめだ。何も言い訳、できねぇのに……見られたら、やばいのにッ……♡ ああ、腰が……止まらねェよぉッ……♡)
「ふぅ、ふーッ……んぐっ、んふっ……ふぅ、ンンッ……♡」
 どうしても下腹部の疼きに抗えない。昴は傍に落ちていたスパッツを咥え、腰を卑猥に躍らせる。最深部に刺さっている穂先で、ぐりぐりと秘奥を捏ね潰した。脳内回路がじわぁと真っ赤に灼け痺れる感覚がある。派手な絶頂の予感に、昴は息を詰めた。
「ンむふッ……ふぐむ、ンンぅ……ッ♡」
 渦巻く光に思考が呑まれる。昴はぐねりと背筋を反らして、汗と愛液に塗れたスパッツを噛みしめた。世界が白と黒に瞬き、少女の意識は牝悦の波濤に攫われていく。
(イッち、まった……♡ こんな状況で……バレるかもしれねぇ、のにッ。あ、あ……福弥のヤツも、イッてやがるっ♡ また遠慮なく、生で種付けしやがってっ……変態がぁっ♡)
 だが福弥が変態なら、それ以下の浅ましい姿を晒す自分は一体何なのか――などと、今の昴が考えを巡らせられるはずもない。びゅるっ、ぴゅっ、びゅるるっという射精に合わせて、小刻みに肩を躍らせ続けていた。
「いやぁ、気持ちよかったですねぇ、ふふ」
「声……出すんじゃ、ねぇっ……まだクラスメートがいるのにっ……」
「もうとっくに皆、出て行きましたよ。しかしまあ、流石は有名な雪永道場の一人娘ですねぇ。マットの上だと、いつもより更にマン肉が締まってる感じでしたよ。やっぱり寝技が得意なんですか?」
「く、そが……はぁはぁ……知りてぇなら、掛けてやろうか……ああっ?」
「お、それはいいですね。じゃあ、今夜にでもどうです? 道場に行くんで、僕に寝技を教えてくださいよ」
 冗談のつもりで言ったのだが、福弥は本気のようだ。昴はハーッハーッと息を整え、酸素の欠乏した脳を働かせる。夜中なら道場に他人を入れても大丈夫だろう。そこで福弥と一対一で勝負に臨むのは、存外に悪くない気がした。
「……後悔すんじゃ、ねぇぞ。ぶっ倒れるまで稽古つけてやる」
「ふふ、お手柔らかにお願いしますよ。――あ、そうだ。折角ですし、僕が負けたら、今穿いているパンツをプレゼントしますよ。どうです?」
「は、はあッ? お前のパンツとか、そんなのッ……」
「あれ、いりませんか? 僕の体液という体液が染みまくったパンツですよ? 嗅ぐもよし。しゃぶるもよし。被ったり穿いたりしても興奮しますよ?」
「か、嗅いだり、しゃぶったり……し、仕方ねぇなッ! しょ、勝利の証として、もらってやるっ……♡」
 福弥が勝利した場合は、一体何を迫られるのだろう。昴はそれを聞くことも忘れて少年の下着に視線を遣る。勝てば、この薄汚い下着が自分のモノに――その味と匂いを想像するだけで、まだ剛直を咥えたままの膣肉が、キュンッと疼きを発していた。

(次回更新 2月7日)